こんにちは、サイト管理人です
近年、広々とした開放的な空間を求めて、リフォームでワンフロアに間取りを変更するご家庭が増えています。
家族のコミュニケーションが取りやすくなったり、ライフスタイルの変化に対応しやすくなったりと、多くの魅力がある一方で、費用はどのくらいかかるのか、デメリットはないのかといった不安を感じる方も少なくないでしょう。
特に、家全体をワンフロアにする大規模なリフォームや、2階建てをワンフロアにするようなリノベーションを検討している場合、その費用相場や注意点を事前に把握しておくことは非常に重要です。
この記事では、リフォームでワンフロアにする際の費用相場はもちろん、間取り決めのポイント、戸建てやマンションにおける注意点、耐震性との関係、そしておしゃれな空間を実現するための事例まで、詳しく解説していきます。
壁をなくすリフォームには構造上の制約が伴うこともあり、ワンフロアのデメリットを理解した上で計画を進めることが、後悔しないための鍵となります。
あなたの理想の住まいを実現するために、ぜひ最後までご覧ください。
◆このサイトでわかる事◆
- リフォームでワンフロアにするメリットとデメリット
- 壁の撤去などリフォームにかかる具体的な費用相場
- 暮らしやすいワンフロアLDKを実現する間取りのコツ
- 戸建てとマンションで異なるリフォームの注意点
- リフォームにおける耐震性の重要性と確認方法
- おしゃれで快適なワンフロア空間の実現事例
- 信頼できるリフォーム会社を見極めるための選び方

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リフォームでワンフロアにするメリットと費用相場

◆この章のポイント◆
- 開放的な空間が魅力!ワンフロアのメリット
- 後悔しないために知るワンフロアのデメリット
- 壁の撤去などリフォームにかかる費用の目安
- 暮らしやすさを左右する間取りの工夫
- 戸建て住宅をリフォームする際のポイント
開放的な空間が魅力!ワンフロアのメリット
リフォームでワンフロアにすることの最大の魅力は、なんといってもその開放感にあります。
細かく仕切られていた壁を取り払うことで、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)が一体となった広々とした空間が生まれます。
この広がりは、視覚的な開放感だけでなく、暮らしそのものに多くのメリットをもたらしてくれるでしょう。
家族とのコミュニケーションが深まる
ワンフロアの空間では、家族がそれぞれ別のことをしていても、自然と同じ空間にいることになります。
例えば、キッチンで料理をしている最中でも、リビングでくつろぐ家族の様子が分かったり、子どもが遊んでいる姿を見守れたりします。
壁による隔たりがないため、会話が生まれやすく、家族間のコミュニケーションが活発になる効果が期待できるのです。
小さな子供がいるご家庭では、常に目の届く範囲で過ごせるため、安心して家事を進められるという声も多く聞かれます。
光と風が通り抜ける明るい住まい
壁がなくなることで、これまで光が届きにくかった部屋の奥まで自然光を取り込めるようになります。
窓からの光が部屋全体に行き渡り、日中は照明をつけなくても明るく過ごせる時間が増えるでしょう。
同様に、風の通り道も確保しやすくなるため、家全体の換気がスムーズになります。
明るく風通しの良い住環境は、心身ともに健やかな毎日を送る上で非常に重要な要素と言えるのではないでしょうか。
ライフスタイルの変化に対応しやすい柔軟性
ワンフロアの空間は、家具の配置を自由に変えることで、その時々のライフスタイルに合わせた使い方が可能です。
子どもの成長に合わせてキッズスペースを設けたり、趣味のスペースを作ったり、来客時には広く使ったりと、柔軟に空間をアレンジできます。
将来的に家族構成が変化した際にも、大規模なリフォームをすることなく対応しやすい点は、大きなメリットです。
また、間仕切りが少ないため、掃除がしやすいという利点もあります。
掃除機をかける際も、部屋から部屋へ移動する手間が省け、効率的に家事をこなすことができるでしょう。
バリアフリー化しやすい
ワンフロアにすることで、室内の段差を解消しやすくなり、将来を見据えたバリアフリー化に対応しやすいという側面もあります。
車椅子を利用する場合でも、広いスペースと少ない段差は移動の負担を大きく軽減します。
今は元気でも、年齢を重ねたときの暮らしを考えると、ユニバーサルデザインの住まいは大きな安心材料となるはずです。
このように、リフォームでワンフロアにすることは、単に空間が広くなるだけでなく、家族のつながりを深め、快適で柔軟な暮らしを実現するための素晴らしい選択肢の一つなのです。
後悔しないために知るワンフロアのデメリット
多くの魅力があるワンフロアですが、リフォームを進める前に知っておくべきデメリットも存在します。
開放的な空間ならではの課題を理解し、対策を考えておくことが、リフォーム後の「こんなはずではなかった」という後悔を防ぐことにつながります。
プライバシーの確保が難しい
空間が一体化しているため、個人のプライバシーを確保しにくい点が挙げられます。
家族が常に同じ空間にいることで、一人の時間を持ちたいときや、集中して作業をしたいときに、落ち着かないと感じることがあるかもしれません。
また、来客時には生活空間がすべて見えてしまうため、常に整理整頓を心がける必要が出てきます。
対策としては、可動式の間仕切りやパーテーション、背の高い家具などを活用して、緩やかに空間を区切る方法があります。
視線を遮るスペースを作るだけでも、プライベート感は大きく向上するでしょう。
音や匂いが広がりやすい
壁やドアがない分、生活音が家全体に響きやすくなります。
キッチンの調理音や洗い物の音、テレビの音などが、勉強や仕事をしている家族の妨げになる可能性も考えられます。
同様に、調理中の匂いも部屋全体に広がりやすいです。
特に、焼き魚や焼肉など匂いの強い料理をすると、リビングのソファやカーテンに匂いが染み付いてしまうこともあります。
音の問題に対しては、吸音性の高いカーテンやカーペットを利用することが有効です。
匂い対策としては、高性能な換気扇を設置したり、調理中は窓を開けて換気を徹底したりすることが重要になります。
冷暖房の効率が低下しやすい
空間が広くなる分、冷暖房の効率が下がり、光熱費が以前よりも高くなる可能性があります。
夏は涼しい空気が、冬は暖かい空気が家全体に行き渡るまでに時間がかかり、快適な室温を保つのが難しくなることがあります。
この問題に対応するためには、リフォームの際に、断熱性能の高い窓や断熱材を導入することを検討するのがおすすめです。
また、シーリングファンを設置して空気を循環させたり、床暖房を取り入れたりすることも、効率的に室温を保つのに役立ちます。
初期費用はかかりますが、長期的に見れば光熱費の節約につながるでしょう。
構造上の制約がある
すべての壁を自由に取り払えるわけではありません。
建物を支える上で重要な役割を持つ「耐力壁」や「柱」は、構造上撤去することができません。
これらの構造体を無理に取り除くと、建物の耐震性が著しく低下し、非常に危険です。
リフォームプランを立てる際には、専門家による建物の構造チェックが不可欠です。
どうしても残さなければならない柱や壁がある場合は、それを活かしたデザインを考えるなど、発想の転換が求められます。
これらのデメリットを事前に理解し、設計段階で対策を講じることで、ワンフロアの魅力を最大限に活かした快適な住まいを実現することができます。
壁の撤去などリフォームにかかる費用の目安
リフォームでワンフロアにすることを考えたとき、最も気になるのが費用ではないでしょうか。
費用は、工事の規模や建物の構造、使用する建材のグレードなどによって大きく変動しますが、一般的な目安を知っておくことは、資金計画を立てる上で非常に重要です。
ここでは、壁の撤去を中心としたリフォームにかかる費用の内訳と相場について解説します。
壁の撤去・補修費用
間仕切り壁を撤去するだけの比較的簡単な工事であれば、1箇所あたり7万円~20万円程度が相場です。
この費用には、壁の解体費用、廃材の処分費用、そして壁を撤去した後の床や天井、壁紙の補修費用が含まれます。
ただし、撤去する壁が建物の構造を支える「耐力壁」であった場合は、話が大きく変わります。
耐力壁を撤去するには、梁(はり)や柱を追加して建物の強度を補う「補強工事」が必須となり、これには50万円~200万円以上の追加費用がかかることもあります。
自己判断で壁を壊すのは絶対に避け、必ず専門家に構造を確認してもらいましょう。
内装全体の工事費用
複数の壁を撤去して広いLDKを作るなど、大規模な間取り変更を行う場合、内装全体の工事が必要になります。
これには、床材の張り替え、壁紙の全面張り替え、天井の再仕上げなどが含まれます。
15畳~20畳程度のLDKを全面的にリフォームする場合、100万円~300万円程度が一般的な費用相場となります。
使用する床材(フローリング、クッションフロア、タイルなど)や壁材(クロス、珪藻土、エコカラットなど)の種類によって、費用は大きく変動します。
水回り設備の移設費用
ワンフロア化に伴い、キッチンの位置を移動させる場合は、さらに費用が加算されます。
キッチンの移設には、給排水管やガス管、電気配線の延長・移設工事、換気ダクトの再設置などが必要となり、50万円~150万円程度が追加でかかります。
アイランドキッチンなど、人気の高いタイプのキッチンを導入する場合は、製品代も高額になる傾向があります。
費用を左右するその他の要因
以下のような要因も、リフォーム費用に影響を与えます。
- 建物の種類:木造戸建てか、鉄筋コンクリート造のマンションかによって、工事の難易度や手法が変わります。
- 築年数:古い建物の場合、構造の補強や断熱材の追加など、予定外の工事が必要になることがあります。
- リフォーム会社の選定:会社によって、設計料や工事費の見積もり額は異なります。
正確な費用を知るためには、複数のリフォーム会社から詳細な見積もりを取り、内容を比較検討することが不可欠です。
見積もりを依頼する際は、どこまでの工事を希望するのか、どのような仕様にしたいのかを具体的に伝えることで、より精度の高い金額を把握することができます。
暮らしやすさを左右する間取りの工夫
リフォームでワンフロアにする際、ただ壁を取り払って広くするだけでは、かえって使い勝手の悪い空間になってしまうことがあります。
広々とした開放感を活かしつつ、日々の暮らしやすさを実現するためには、間取りにいくつかの工夫を凝らすことが大切です。
ここでは、快適なワンフロア空間を作るためのポイントをいくつかご紹介します。
「ゾーニング」で空間にメリハリをつける
ワンフロアの空間には、明確な区切りがありません。
そのため、「食事をする場所」「くつろぐ場所」「作業をする場所」といったように、家具の配置や内装のデザインで緩やかに空間を仕切る「ゾーニング」という考え方が重要になります。
例えば、以下のような方法が考えられます。
- 床材を変える:リビングはフローリング、ダイニングはタイル、キッチンスペースは水に強いクッションフロアなど、床材を切り替えることで視覚的に空間を区切ります。
- ラグを敷く:リビングエリアに大きなラグを敷くだけで、そこが「くつろぎの空間」であるという意識が生まれます。
- 照明を使い分ける:ダイニングにはペンダントライト、リビングにはダウンライトや間接照明など、場所の用途に合わせて照明の種類や明るさを変えることで、空間にリズムと奥行きが生まれます。
- 家具の配置:ソファの背をダイニングに向けることで、リビングとダイニングの間に緩やかな境界線を作ることができます。
生活動線と家事動線を考慮する
毎日の生活をスムーズにするためには、動線の計画が欠かせません。
特に、料理、洗濯、掃除といった家事の動きを効率化する「家事動線」は重要です。
例えば、キッチンから洗面所やバルコニーへの動線が短いと、家事の負担が大きく軽減されます。
また、玄関からパントリー、そしてキッチンへと続く動線がスムーズだと、買い物から帰宅した後の片付けが楽になります。
家族全員が日常的に通る「生活動線」と、家事を行う際の動線が交差しないように計画することで、ストレスのない快適な暮らしが実現します。
十分な収納スペースを確保する
ワンフロアは空間が広く見える反面、物が散らかっていると非常に目立ちやすいという特徴があります。
そのため、十分な収納スペースを計画段階で確保しておくことが、すっきりとした空間を保つための鍵となります。
壁が少なくなる分、壁面収納を設置できる場所が限られます。
壁一面に大容量の壁面収納を設けたり、キッチンの背面にパントリーを作ったり、階段下などのデッドスペースを有効活用したりと、様々な工夫が考えられます。
「どこに」「何を」収納するのかをあらかじめシミュレーションし、適材適所に収納を配置することが大切です。
これらの工夫を取り入れることで、リフォームでワンフロアにした空間が、ただ広いだけでなく、機能的で心地よい、家族みんなのお気に入りの場所になるはずです。
戸建て住宅をリフォームする際のポイント
戸建て住宅をリフォームでワンフロアにする場合、マンションに比べて設計の自由度が高いというメリットがあります。
しかしその一方で、建物の構造や築年数など、戸建てならではの注意すべき点も存在します。
計画をスムーズに進め、安全で快適な住まいを実現するために、以下のポイントをしっかりと押さえておきましょう。
建物の構造を正確に把握する
戸建て住宅、特に木造住宅の場合、どの壁が建物を支える「耐力壁」で、どの壁が間仕切りとしての役割しかない「非耐力壁」なのかを正確に見極めることが最も重要です。
これは、建物の図面を確認するだけでは不十分な場合が多く、専門家による現地調査が不可欠です。
主に以下のような構造があります。
- 木造軸組工法(在来工法):柱と梁で構造を支える日本の伝統的な工法です。比較的、間取りの変更がしやすいとされていますが、重要な柱や筋交いが入った壁は撤去できません。
- ツーバイフォー(2×4)工法:壁、床、天井の「面」で建物を支える工法です。壁が構造体となっているため、壁の撤去には大きな制約が伴います。
- 鉄骨造・RC造:これらの構造でも、建物の強度に関わる重要な壁や柱は撤去できません。
リフォーム会社に依頼し、建物の構造を診断してもらった上で、どこまでの壁が撤去可能か、補強工事は必要かなどを判断してもらう必要があります。
耐震性への配慮を忘れない
壁を撤去するということは、建物の剛性に影響を与える可能性があります。
特に、古い木造住宅の場合は、現行の耐震基準を満たしていないことも少なくありません。
大規模な間取り変更を行うこの機会に、耐震診断を受け、必要であれば耐震補強工事を同時に行うことを強くお勧めします。
耐震補強には、基礎の補強、壁への合板追加、接合部の金物補強など様々な方法があります。
自治体によっては、耐震診断や耐震改修工事に対する補助金制度を設けている場合があるので、お住まいの市区町村の窓口に確認してみると良いでしょう。
断熱・気密性能の向上も検討する
ワンフロアにすると空間が広がり、冷暖房の効率が低下しやすくなります。
築年数が古い戸建て住宅では、もともとの断熱性能が低いケースが多く見られます。
リフォームで壁や床、天井を解体する際に、高性能な断熱材を充填したり、断熱性能の高い窓(ペアガラスやトリプルガラスのサッシ)に交換したりすることで、住まいの快適性は格段に向上します。
光熱費の削減にもつながり、一年を通して快適に過ごせる家になります。
2階建てをワンフロア(平屋)にする「減築」という選択肢
家族構成の変化により、2階部分がほとんど使われていないというケースもあるでしょう。
その場合、2階部分を解体して平屋にする「減築」リフォームも選択肢の一つです。
減築には、以下のようなメリットがあります。
- 耐震性の向上:建物の重量が軽くなることで、地震時の揺れが小さくなります。
- メンテナンスコストの削減:外壁や屋根の面積が減るため、将来的なメンテナンス費用を抑えられます。
- 固定資産税の軽減:床面積が減少するため、固定資産税が安くなる場合があります。
もちろん、大規模な工事となるため費用は高額になりますが、将来的な暮らしやすさや維持管理の負担を考えると、非常に合理的な選択となる可能性があります。
戸建てのリフォームは、自由度が高いからこそ、安全性や快適性を長期的な視点で考えることが成功の秘訣です。
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成功へ導くリフォームでワンフロアにする注意点
◆この章のポイント◆
- マンションでリフォームする際の制約と確認点
- 構造上重要となる建物の耐震性
- おしゃれで快適なリフォームの参考事例
- 信頼できるリフォーム業者の選び方
- 理想の暮らしを実現するリフォームでワンフロアに
マンションでリフォームする際の制約と確認点
マンションをリフォームでワンフロアにする場合、戸建て住宅とは異なる特有の制約や確認事項があります。
マンションは共同住宅であるため、個人の所有物であっても、自由にリフォームできない部分が存在します。
トラブルを避け、スムーズに計画を進めるために、以下の点を必ず確認しましょう。
管理規約の確認は必須
マンションのリフォームにおいて最も重要なのが「管理規約」です。
管理規約には、リフォームに関するルールが細かく定められています。
工事を始める前に、管理組合にリフォームの計画を提出し、承認を得る必要があります。
特に、以下の項目は必ず確認してください。
- 工事可能な範囲:専有部分と共用部分の区別が定められています。壁、床、天井、窓、玄関ドアなど、どこまでがリフォーム可能な範囲なのかを明確に把握する必要があります。
- 床材の規定:階下への音漏れを防ぐため、フローリングの遮音等級(L値)が指定されていることがほとんどです。規定を満たさない床材は使用できません。
- 工事可能な時間帯:平日の日中のみなど、工事を行える曜日や時間帯が制限されています。近隣住民への配慮のため、このルールは厳守しなければなりません。
- 申請手続き:リフォーム計画書や図面など、管理組合への提出が必要な書類を確認します。
撤去できない壁の存在
マンションの構造は、主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類に分けられます。
・ラーメン構造:柱と梁で建物を支える構造です。室内の壁は間仕切り壁(非耐力壁)であることが多く、比較的自由に撤去しやすいのが特徴です。ただし、コンクリートの壁(躯体壁)は共用部分にあたるため、撤去することはできません。
・壁式構造:壁全体で建物を支える構造です。室内の壁の多くが構造体(耐力壁)となっているため、壁を撤去するような大規模な間取り変更は基本的に不可能です。
お住まいのマンションがどちらの構造であるか、また、撤去を検討している壁がどちらの種類にあたるのかは、専門家でなければ判断が難しいです。
必ずリフォーム会社に確認してもらいましょう。
水回りの移動には大きな制約
キッチンや浴室、トイレなどの水回りの位置を大きく移動させることは、マンションでは非常に困難です。
なぜなら、給排水管が「パイプスペース(PS)」と呼ばれる共用部分にまとめられており、この位置は変更できないからです。
また、排水管には適切な勾配が必要であり、床下のスペースにも限りがあるため、移動できる範囲はごくわずかです。
水回りの移動を伴う間取りを検討している場合は、実現可能かどうかを慎重に調査する必要があります。
近隣住民への配慮
リフォーム工事中は、騒音や振動、工事車両の出入りなどで、どうしても近隣の居住者に迷惑をかけてしまいます。
工事を始める前に、リフォーム会社と一緒に上下左右の部屋へ挨拶回りを行い、工事の期間や内容について説明しておくことが、良好なご近所関係を保つために重要です。
これらの制約を理解し、ルールを守って計画を進めることが、マンションでのリフォームを成功させるための第一歩となります。
構造上重要となる建物の耐震性
リフォームでワンフロアにするために壁を取り払うという行為は、建物のデザインや使い勝手だけでなく、最も重要な「安全性」、つまり耐震性に直接関わってきます。
特に地震の多い日本では、耐震性を無視したリフォームは絶対にあってはなりません。
快適な暮らしは、安全な住まいという土台があってこそ成り立ちます。
「耐力壁」と「非耐力壁」の違い
建物の壁には、大きく分けて2つの種類があります。
- 耐力壁(たいりょくへき):地震や台風などの横からの力(水平力)や、建物の重さ(垂直力)に抵抗し、建物を支える重要な役割を持つ壁です。筋交いが入っていたり、構造用合板が張られていたりします。この壁は、原則として撤去することはできません。
- 非耐力壁(ひたいりょくへき):単に部屋を仕切るためだけの壁で、建物の構造には影響しません。間仕切り壁とも呼ばれ、こちらは撤去することが可能です。
問題は、これらの壁が図面を見ただけでは区別がつきにくい場合があることです。
特に古い住宅では、図面通りに施工されていないこともあります。
そのため、壁を撤去する前には、必ず経験豊富な建築士やリフォームの専門家による現地調査と診断が必要です。
壁の一部を解体して内部の構造を確認することもあります。
耐震診断の重要性
特に、1981年(昭和56年)5月31日以前に建築確認を受けた「旧耐震基準」の建物の場合、大規模なリフォームを行う際には、耐震診断を受けることを強く推奨します。
旧耐震基準は、震度5強程度の揺れで倒壊しないことを想定していますが、それ以上の大きな地震に対する規定はありませんでした。
耐震診断では、専門家が建物の基礎や壁の配置、劣化状況などを調査し、耐震性を評価します。
その結果、耐震性が不足していると判断された場合は、耐震補強工事が必要になります。
耐震性を確保しながらワンフロアを実現する方法
耐力壁を撤去しなければならない場合でも、適切な補強を行えば、安全性を確保しつつ大空間を実現することが可能です。
例えば、以下のような方法があります。
・梁(はり)の追加・補強:撤去した壁の代わりに、より太い梁や新しい梁を追加して、上からの荷重を支えます。
・柱の追加:必要な場所に柱を新設し、構造を安定させます。
・フレームによる補強:壁があった場所に、鉄骨などで作られた強固なフレームを設置する方法もあります。
これらの補強工事には専門的な知識と技術が必要であり、費用もかかりますが、家族の命を守るためには不可欠な投資です。
残さなければならない柱や壁がある場合でも、それをデザインの一部として活かすこともできます。
例えば、柱を化粧柱として見せたり、壁の一部を飾り棚やキッチンのカウンターとして利用したりすることで、空間のアクセントにすることも可能です。
リフォームでワンフロアにする計画は、常に耐震性の確保とセットで考えるようにしましょう。
おしゃれで快適なリフォームの参考事例
リフォームでワンフロアにすると、実際にどのような空間が生まれるのでしょうか。
ここでは、具体的なイメージを膨らませていただくために、戸建てとマンション、それぞれの参考事例をいくつかご紹介します。
事例1:【戸建て】細切れだった和室を繋げた、光あふれる大空間LDK
・リフォーム前:築30年の木造住宅。
独立したキッチンと、壁で仕切られたダイニング、そして隣接する和室があり、全体的に暗く、家族が別々の場所で過ごすことが多かった。
・リフォーム後:キッチン、ダイニング、和室を隔てていた壁をすべて撤去。
構造上必要な柱は残し、空間のアクセントとなる化粧柱としてデザインしました。
和室だった場所はリビングスペースとし、床には無垢材のフローリングを採用。
南側の大きな窓から入る光が部屋の奥まで届き、以前とは比べ物にならないほど明るく開放的なLDKが誕生しました。
キッチンは対面式のカウンターキッチンに変更し、料理をしながらリビングで遊ぶ子供たちの様子を見守れるように。
家族が自然と集まり、会話が弾む、笑顔の絶えない空間になりました。
事例2:【マンション】3LDKを広々1LDKに。夫婦二人のための上質空間
・リフォーム前:子供が独立し、使わなくなった部屋がある一般的な3LDKのマンション。
夫婦二人で暮らすには部屋数が多く、もっとゆったりと過ごせる空間を求めていた。
・リフォーム後:リビングに隣接していた2つの洋室の壁を取り払い、一つの広大なLDK空間へとリノベーション。
マンションの管理規約と構造を確認し、撤去可能な壁のみを解体しました。
床には落ち着いた色合いのタイルカーペットを採用し、ホテルのような上質な雰囲気を演出。
壁の一部には調湿・消臭効果のあるエコカラットを施工し、デザイン性と機能性を両立させました。
広くなったリビングには、趣味である映画鑑賞のための大きなスクリーンとプロジェクターを設置。
週末は夫婦でゆっくりと映画を楽しむのが新しい習慣になりました。
収納は、壁面全体を使った大容量のクローゼットを設けることで、生活感を感じさせないすっきりとした空間を維持しています。
事例3:【戸建て】残した柱と梁を活かした、カフェ風ダイニングキッチン
・リフォーム前:昔ながらの田の字型の間取りで、日中でも薄暗いキッチンと食事スペース。
動線が悪く、家事がしにくいのが悩みだった。
・リフォーム後:耐震性を考慮した結果、どうしても撤去できない太い柱と梁が残ることに。
そこで、この柱と梁をあえて見せる「現し」のデザインを採用し、濃い色で塗装して空間の主役にしました。
キッチンは壁付けからアイランド型に変更し、柱を囲むように配置。
カウンターを設けて、まるでカフェのようなおしゃれな空間が生まれました。
天井にはライティングレールを取り付け、スポットライトで柱やキッチンを照らすことで、立体感と陰影のある空間を演出。
構造上の制約を逆手に取り、個性的で魅力あふれるダイニングキッチンへと生まれ変わりました。
これらの事例のように、リフォームでワンフロアにすることは、ただ広くするだけでなく、家族のライフスタイルに合わせた理想の暮らしを実現する可能性を秘めています。
信頼できるリフォーム業者の選び方
リフォームでワンフロアにするという計画は、費用も大きく、建物の構造にも関わる重要な工事です。
このリフォームが成功するかどうかは、信頼できる業者に巡り会えるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
数多くあるリフォーム会社の中から、安心して任せられるパートナーを見つけるためのポイントをご紹介します。
複数の会社から相見積もりを取る
まず基本となるのが、複数の会社(最低でも3社以上)から見積もりを取ることです。
これを「相見積もり」と言います。
相見積もりを取る目的は、単に価格を比較するだけではありません。
- 費用の適正価格を知る:各社の見積もりを比較することで、工事内容に対するおおよその相場観を掴むことができます。極端に安い、あるいは高い見積もりには注意が必要です。
- 提案内容を比較する:同じ要望を伝えても、会社によって提案してくるプランやデザインは様々です。自分たちの希望をより良く叶えてくれる提案をしてくれる会社を見極めましょう。
- 担当者の対応を見る:見積もりの依頼から提出までのスピードや、質問に対する回答の丁寧さなど、担当者の対応力や人柄も重要な判断材料になります。
見積書の内容を詳細にチェックする
提出された見積書は、総額だけでなく、その内訳を細かくチェックすることが重要です。
「工事一式」のように大雑把な記載ではなく、どの工事にどのくらいの費用がかかるのか、使用する建材のメーカーや品番まで明記されているかを確認しましょう。
不明な点があれば、遠慮なく質問し、納得できるまで説明を求める姿勢が大切です。
丁寧な見積書を作成してくれる会社は、施工も丁寧である可能性が高いと言えます。
施工事例や実績を確認する
その会社が、過去にワンフロアへのリフォームを手がけた実績があるかどうかを確認しましょう。
会社のウェブサイトやパンフレットで施工事例を見たり、可能であれば実際にリフォームしたお宅を見学させてもらったりすると、その会社のデザイン力や技術力を具体的に知ることができます。
特に、自宅と似たような構造(木造、マンションなど)や築年数の建物を手がけた実績があれば、より安心して任せることができるでしょう。
建設業許可や資格の有無を確認する
請負金額が500万円以上(建築一式工事の場合は1,500万円以上)の工事を行うには、「建設業許可」が必要です。
また、建築士や施工管理技士といった国家資格を持つスタッフが在籍しているかどうかも、会社の技術力を測る一つの指標になります。
リフォームに関する保証制度や、万が一の事故に備えた保険(リフォーム瑕疵保険など)に加入しているかも確認しておくと、さらに安心です。
コミュニケーションがスムーズに取れるか
リフォームは、計画から完成まで数ヶ月にわたることがあります。
その間、担当者とは何度も打ち合わせを重ねることになります。
こちらの要望を真摯に聞いてくれるか、専門的な内容を分かりやすく説明してくれるか、連絡がスムーズに取れるかなど、ストレスなくコミュニケーションが取れる相手かどうかは、非常に重要なポイントです。
最終的には、「この人になら任せられる」と心から思える担当者がいる会社を選ぶことが、満足のいくリフォームにつながります。
理想の暮らしを実現するリフォームでワンフロアに
ここまで、リフォームでワンフロアにする際のメリット・デメリット、費用、注意点など、様々な角度から解説してきました。
間仕切り壁を取り払い、広々とした一つの空間を作り出すことは、単に家を広く見せるだけでなく、家族の暮らし方そのものを変える大きな可能性を秘めています。
キッチンからリビングで遊ぶ子どもの姿が見える安心感、家族が自然と集まり会話が生まれる温かい時間、友人を招いてホームパーティーを楽しむ賑わい。
ワンフロアの空間は、そんな理想の暮らしを叶えるための舞台となってくれるでしょう。
もちろん、そのためには、プライバシーの確保や冷暖房効率といったデメリットへの対策、そして何よりも建物の安全性を司る耐震性の確保が不可欠です。
戸建てとマンションでは注意すべき点が異なりますし、建物の構造によっては希望通りの間取りが実現できない場合もあります。
だからこそ、計画を始める前に正しい知識を身につけ、信頼できるプロのパートナーを見つけることが何よりも重要になります。
リフォームでワンフロアにすることは、決して簡単な決断ではありません。
しかし、綿密な計画と準備、そして信頼できるリフォーム会社との協力を経て実現した空間は、きっとあなたの家族にとって、かけがえのない宝物になるはずです。
この記事で得た知識が、あなたの理想の住まいづくりへの第一歩となり、後悔のない素晴らしいリフォームを実現するための一助となれば幸いです。
さあ、あなたの思い描く理想の暮らしを、リフォームでワンフロアにすることから始めてみませんか。
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本日のまとめ
- リフォームでワンフロアにすると開放的な空間が手に入る
- 家族のコミュニケーション活性化が期待できる
- ワンフロアのデメリットはプライバシー確保の難しさ
- 音や匂いが広がりやすい点にも注意が必要
- 壁の撤去費用は1箇所7万円からが目安
- 耐力壁の撤去には高額な補強工事が必須
- 間取りはゾーニングと動線計画が重要
- 十分な収納スペースの確保がすっきり見せるコツ
- 戸建てリフォームでは建物の構造把握が最優先
- マンションでは管理規約の確認が不可欠
- 建物の耐震性はリフォーム前に必ず確認する
- おしゃれな事例を参考に理想のイメージを固める
- 信頼できる業者の選定がリフォーム成功の鍵
- 複数社から相見積もりを取り内容を比較検討する
- 理想の暮らしの実現には綿密な計画が大切

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参考サイト
ワンフロアリフォームの費用相場は?メリット・デメリットや注意点も解説|リフォームならリノコ
ワンフロアへリフォームする際の費用相場|メリット・デメリット、注意点もご紹介 | リフォーム費用の相場はリフォらん
ワンフロアにリフォームする費用とメリット・デメリットや注意点、間取りなどをご紹介! | ハピすむ
ワンフロアにリフォームする費用は?メリット・デメリットや注意点、間取り事例などもご紹介 – リフォームガイド
ワンフロアのリフォーム費用相場!間取り例やメリット・デメリットも解説|リフォーム会社紹介サイト【ホームプロ】
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