こんにちは、サイト管理人です
夏の厳しい暑さや冬の凍える寒さの中、私たちの生活に欠かせないのがエアコンです。
しかし、快適な室温を保つ代償として、毎月の電気代の請求書に頭を悩ませている方も少なくないのではないでしょうか。
特に近年の電気料金の値上げは、家計に大きな影響を与えています。
この記事では、エアコンの電気代を節約するための具体的な方法を、誰にでも分かりやすく、そして詳しく解説していきます。
多くの方が疑問に思う、エアコンはつけっぱなしにした方が良いのか、それともこまめに消すべきなのかという問題から、効果的な設定温度の決め方、風量の賢い使い方まで、すぐに実践できるテクニックを紹介します。
さらに、フィルター掃除や室外機のメンテナンスといった、見落としがちながらも節約効果の高いポイントについてもお伝えします。
冷房と暖房、それぞれの季節に合わせた使い方や、サーキュレーターやカーテンを併用することで、より一層効率を高める方法も掘り下げていきます。
現在のエアコンを使い続けるべきか、それとも最新の省エネモデルに買い替えるべきか、その判断基準についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読めば、あなたもエアコンの電気代を節約する達人になれるはずです。
◆このサイトでわかる事◆
- エアコンをつけっぱなしにするかどうかの判断基準
- 節電に効果的なエアコンの設定温度
- 最も効率的な風量設定「自動運転」の秘密
- サーキュレーターやカーテンを使った合わせ技
- フィルター掃除がもたらす驚きの節約効果
- 見落としがちな室外機周りのチェックポイント
- 古いエアコンを買い替えるべきタイミング

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すぐ実践できるエアコンの電気代を節約する簡単な方法

◆この章のポイント◆
- 短時間の外出ならつけっぱなしがお得.
- 適切な設定温度で無理なく節電する.
- 風量は「自動運転」に設定するのが基本.
- サーキュレーターを併用して空気の循環を促す.
- 遮光カーテンの活用で外気の影響を断つ.
短時間の外出ならつけっぱなしがお得.
エアコンの電気代を節約しようと考えたとき、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「こまめに電源をオフにする」ことではないでしょうか。
しかし、実はこの行動が、かえって電気代を高くしてしまうケースがあるのです。
エアコンの消費電力が最も大きくなるのは、電源を入れてから室内の温度を設定温度に到達させるまでの間です。
自動車が発進時に最も多くのガソリンを消費するのと似ています。
室内と設定温度の差が大きければ大きいほど、エアコンの心臓部であるコンプレッサーはフルパワーで稼働し、大量の電力を消費してしまいます。
一方で、一度設定温度に達してしまえば、コンプレッサーは低出力で運転したり、停止したりしながら温度を維持するため、消費電力は格段に少なくなります。
この特性を理解すると、「つけっぱなし」と「こまめに消す」のどちらが経済的かが見えてきます。
結論から言うと、30分から1時間程度の短い時間の外出であれば、エアコンはつけっぱなしにしておく方が電気代の節約につながる可能性が高いと考えられます。
例えば、近所のコンビニへ買い物に行く、少しだけ散歩をするといった場面です。
もし電源をオフにしてしまうと、帰宅した際には室温が再び上昇しており、そこからまた部屋を冷やす(または暖める)ために、エアコンは大きな電力を使わなければなりません。
つけっぱなしであれば、少ない電力で温度を維持できるため、結果的にトータルの消費電力を抑えることができるのです。
もちろん、これは外気温や建物の断熱性能、エアコンの機種によっても変わってきます。
真夏の炎天下で断熱性の低い部屋の場合や、日中の数時間にわたる長時間の外出の場合は、当然ながら電源をオフにするべきでしょう。
一つの目安として、日中であれば30分以内、比較的過ごしやすい時間帯や夜間であれば1時間程度の外出が、つけっぱなしにするかどうかの分岐点と言えるでしょう。
ご自身の生活スタイルや住環境に合わせて、このテクニックを賢く活用してみてください。
適切な設定温度で無理なく節電する.
エアコンの電気代を節約するための最も基本的かつ効果的な方法が、設定温度の調整です。
ほんのわずかな温度変更が、消費電力に大きな違いを生むことをご存知でしょうか。
一般的に、エアコンは設定温度を1℃変えるだけで、消費電力を約10%も削減できると言われています。
例えば、冷房の設定温度を27℃から28℃に上げる、暖房の設定温度を21℃から20℃に下げる、ただそれだけで大きな節約効果が期待できるのです。
環境省では、快適性を損なわない室温の目安として、夏の冷房時は28℃、冬の暖房時は20℃を推奨しています。
これは、私たちの健康を守りながら、地球環境への負荷も軽減するための指針です。
「28℃では暑い」「20℃では寒い」と感じる方もいるかもしれませんが、これはあくまで目安です。
大切なのは、無理のない範囲で、冷やしすぎず、暖めすぎない意識を持つことです。
体感温度は、室温だけでなく湿度にも大きく左右されます。
特に夏場は、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、同じ温度でもより暑く感じられます。
そのため、冷房運転と合わせて除湿(ドライ)機能を活用することも有効な手段です。
湿度を10%下げるだけでも、体感温度は1℃下がると言われています。
設定温度をむやみに下げる前に、まずは湿度をコントロールすることで、快適性を保ちながら節電することが可能です。
また、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させると、体に風が当たることで体感温度が下がり、設定温度を少し高めにしても涼しく感じられます。
暖房時も同様に、暖かい空気が天井付近に溜まりがちなので、空気をかき混ぜることで足元の冷えを解消し、設定温度を抑えることができます。
睡眠時も注意が必要です。
就寝中は体温が下がるため、タイマー機能を活用して就寝から1〜2時間後に電源が切れるように設定するか、設定温度を少し高め(冷房時)または低め(暖房時)に調整すると、快適な眠りを妨げずに電気代を節約できるでしょう。
毎日の小さな心がけが、月々の電気代に大きな差となって表れます。
風量は「自動運転」に設定するのが基本.
エアコンの電気代を少しでも安くしたいという思いから、風量設定を「弱」や「微風」にしている方は意外と多いかもしれません。
消費電力を抑えたいという気持ちは理解できますが、実はこの設定が逆効果になっている可能性があります。
エアコンの節電において、最も効率的な風量設定は「自動運転」です。
なぜなら、エアコンの消費電力が最も高くなるのは、室温を設定温度に近づけるまでの過程だからです。
「弱」運転の場合、設定温度に到達するまでに長い時間がかかってしまいます。
その間、コンプレッサーは稼働し続けなければならず、結果として多くの電力を消費してしまうのです。
一方で、「自動運転」に設定すると、エアコンはまずパワフルな強風で一気に室内を冷やし(または暖め)、短時間で設定温度に到達させます。
そして、設定温度に達した後は、自動的に風量を弱めたり、送風に切り替えたりして、効率的にその温度を維持しようとします。
この「最初は全力、あとは省エネ」というメリハリのついた運転方法が、トータルの消費電力を最も少なく抑える秘訣なのです。
考えてみてください。
例えば、やかんでお湯を沸かすとき、弱火でだらだらと時間をかけるよりも、強火で一気に沸騰させてしまった方が、結果的にガスの消費量は少なくて済みます。
エアコンの運転もこれと全く同じ原理です。
特に、帰宅直後など、室温と設定温度の差が大きい場面では、「自動運転」の効果は絶大です。
スイッチを入れたら、リモコンの「自動」ボタンを押すだけ。
あとはエアコンが最も賢い方法で部屋を快適な状態にしてくれます。
自分で風量を細かく調整するよりも、最新のエアコンに搭載された賢い頭脳に任せてしまう方が、結果的に省エネにつながるというわけです。
もちろん、風が直接体に当たるのが苦手な方もいるでしょう。
その場合は、風向きを調整する機能を活用してください。
風向きを水平や上向きに設定すれば、冷たい風が直接当たるのを防ぎながら、部屋全体を効率よく冷やすことができます。
これからは、電気代を気にして「弱」を選ぶのではなく、節約のためにこそ「自動運転」を積極的に選ぶようにしましょう。
サーキュレーターを併用して空気の循環を促す.
エアコンの電気代を節約するためには、エアコン単体の性能だけに頼るのではなく、他の家電製品と賢く組み合わせることが非常に効果的です。
その中でも、特に強力な相棒となるのが「サーキュレーター」です。
扇風機と似ていますが、サーキュレーターは人に風を送って涼むためのものではなく、部屋の空気を循環させることを目的とした製品です。
直線的でパワフルな風を遠くまで届けることができるため、室内の温度ムラを解消するのに最適なアイテムなのです。
空気には、「冷たい空気は下に、暖かい空気は上に」たまる性質があります。
このため、エアコンを運転していても、天井付近と床付近では数度の温度差が生まれていることが少なくありません。
冷房時には、床付近に冷たい空気が滞留し、エアコン本体は「部屋が十分に冷えた」と勘違いしてしまい、運転を弱めてしまうことがあります。
一方、暖房時には、暖かい空気が天井付近にたまってしまい、足元はいつまでも寒いままという状況に陥りがちです。
ここでサーキュレーターの出番です。
サーキュレーターを使って室内の空気を強制的に循環させることで、この温度ムラを解消し、部屋全体の温度を均一に保つことができます。
その結果、エアコンは効率よく運転できるようになり、設定温度を控えめにしても快適に過ごせるようになります。
設定温度を1℃緩和できれば、それだけで約10%の節電につながるのですから、その効果は絶大です。
具体的な使い方は、冷房時と暖房時で異なります。
- 冷房時:エアコンに背を向けるようにサーキュレーターを置き、天井に向けて風を送ります。天井に当たった風が部屋全体に降り注ぎ、床にたまった冷気を循環させることができます。
- 暖房時:エアコンの対角線上にサーキュレーターを置き、エアコンに向けて風を送ります。天井にたまった暖かい空気を部屋全体に拡散させ、足元の冷えを解消します。
このように季節に応じてサーキュレーターの向きを最適化することが、節約効果を最大化する鍵となります。
サーキュレーター自体の消費電力は非常に小さく、1時間あたり1円にも満たない製品がほとんどです。
わずかな追加コストでエアコンの効率を劇的に改善できるため、費用対効果は抜群と言えるでしょう。
まだお持ちでない方は、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
遮光カーテンの活用で外気の影響を断つ.
エアコンの電気代を考える上で、意外と見落とされがちなのが「窓」の存在です。
実は、住居における熱の出入りが最も大きい場所は窓であり、夏は外からの熱の約7割が、冬は室内の暖かい空気の約5割が窓から出入りしていると言われています。
つまり、この窓の断熱対策をしっかり行うことが、エアコンの効率を上げ、電気代を節約するための重要な鍵となるのです。
その最も手軽で効果的な方法が、遮光・遮熱機能のあるカーテンを活用することです。
夏場の日中、強烈な日差しが窓から差し込むと、室内の温度はどんどん上昇します。
これでは、せっかくエアコンで部屋を冷やしても、まるで穴の開いたバケツに水を入れているようなもので、非常に効率が悪くなってしまいます。
そこで活躍するのが、遮光カーテンや遮熱カーテン、あるいは断熱レースカーテンです。
これらのカーテンは、特殊な加工によって太陽の光や熱を反射・吸収し、室内に熱が侵入するのを防いでくれます。
日中はカーテンを閉めておくだけで、室温の上昇を数度抑えることができると言われており、これはエアコンの負担を大幅に軽減することにつながります。
特に、西日が強く当たる部屋では、その効果をより一層実感できるでしょう。
一方で、冬場はカーテンが「保温」の役割を果たします。
夜間、外の冷気が窓を通じて室内に伝わるのを防ぎ、同時に室内の暖かい空気が外に逃げてしまうのをブロックしてくれます。
厚手の生地のカーテンや、床まで届く長さのカーテンを選ぶと、より高い断熱効果が期待できます。
カーテンを閉めるというほんのひと手間で、暖房の効きが良くなり、設定温度を下げても暖かく過ごせるようになるのです。
最近では、デザイン性の高いおしゃれな遮光・遮熱カーテンも数多く販売されています。
部屋のインテリアに合わせてカーテンを選ぶ楽しみもあります。
また、カーテンだけでなく、窓に断熱シートを貼ったり、すだれや緑のカーテンを設置したりするのも良い方法です。
エアコンの設定温度や運転方法に気を配るのと同時に、窓からの熱の出入りをコントロールするという視点を持つこと。
これが、年間を通じて賢くエアコンの電気代を節約するための重要なポイントです。
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エアコンの電気代を節約するための正しいメンテナンス
◆この章のポイント◆
- 定期的なフィルター掃除は必須.
- 室外機の周りの環境も確認しよう.
- 冷房と暖房で異なる節約のコツを掴む.
- 古い機種なら省エネ性能の高いエアコンへ買い替え.
- まとめ:工夫次第でエアコンの電気代を節約できる.
定期的なフィルター掃除は必須.
エアコンの電気代を節約するためのメンテナンスとして、最も重要で、かつ誰でも簡単にできるのが「フィルター掃除」です。
面倒に感じて、つい後回しにしてしまいがちですが、フィルターの汚れはエアコンの性能を著しく低下させ、無駄な電力消費の大きな原因となります。
エアコンは、室内の空気を吸い込み、それを冷やしたり暖めたりしてから再び室内に送り出す、という仕組みで動いています。
その際、空気中に含まれるホコリやチリをキャッチするのがフィルターの役割です。
このフィルターがホコリで目詰まりを起こしてしまうと、エアコンは空気をスムーズに吸い込むことができなくなります。
そうなると、設定された温度にするためにより多くの空気を吸い込もうとして、モーターに余計な負荷がかかり、結果として消費電力が大きくなってしまうのです。
ある調査によれば、フィルターが目詰まりしているエアコンは、きれいに掃除した場合と比較して、冷房時で約4%、暖房時で約6%も余分に電力を消費するというデータがあります。
これは、年間にすると数千円の差になる可能性もあり、決して無視できない数字です。
掃除の頻度の目安は、ズバリ「2週間に1回」です。
特に、リビングなど使用頻度の高い部屋や、ペットを飼っているご家庭、喫煙者がいる環境では、よりこまめな掃除が推奨されます。
掃除方法は非常に簡単です。
- エアコンの電源を切り、コンセントを抜く。
- 取扱説明書に従って、前面パネルを開けてフィルターを取り外す。
- フィルターのホコリを掃除機で吸い取る。ホコリが表面についている場合は、外側から吸うと目詰まりするので内側から吸いましょう。
- 汚れがひどい場合は、水またはぬるま湯で洗い流す。油汚れやタバコのヤニが付着している場合は、中性洗剤を薄めた液で優しく洗う。
- 洗い終わったら、タオルで水気を拭き取り、直射日光の当たらない風通しの良い場所で完全に乾かす。
- 完全に乾いたことを確認してから、フィルターを元の場所に取り付ける。
たったこれだけの作業で、エアコンの効きが良くなり、電気代の節約につながるのです。
さらに、フィルターをきれいに保つことは、カビや雑菌の繁殖を防ぎ、エアコンから送り出される空気を清潔に保つという衛生的なメリットもあります。
家族の健康を守るためにも、定期的なフィルター掃除を習慣にしましょう。
室外機の周りの環境も確認しよう.
エアコンの節電を考えるとき、室内のエアコン本体にばかり目が行きがちですが、屋外に設置されている「室外機」の働きも、消費電力に大きく影響しています。
室外機は、室内機が集めた熱を外に放出する(冷房時)か、外の空気から熱を取り込む(暖房時)という、非常に重要な役割を担っています。
この室外機の働きが阻害されると、熱交換の効率が下がり、エアコンは余計な電力を消費してしまうのです。
そこで、室外機の周りの環境をチェックし、適切に整えることが節約につながります。
まず確認したいのが、室外機の吹き出し口の前や周りに物が置かれていないか、という点です。
植木鉢や自転車、ゴミ箱などが室外機のすぐ近くにあると、空気の流れが妨げられ、熱交換の効率が著しく低下します。
室外機がスムーズに「呼吸」できるよう、周囲は少なくとも20cm以上、特に吹き出し口の前は広くスペースを空けて、風通しを良くしておくことが大切です。
また、雑草や落ち葉がたまっている場合も同様に、きれいに取り除きましょう。
次に重要なのが、直射日光対策です。
特に夏場、室外機本体が直射日光にさらされて高温になると、熱の放出がうまくいかなくなり、冷房効率が落ちてしまいます。
これを防ぐためには、室外機専用の日よけパネル(サンシェード)を設置するのが非常に効果的です。
ホームセンターなどで手軽に購入できます。
日よけを設置する際は、室外機の吹き出し口を塞いでしまわないように、少し離して設置するのがポイントです。
すだれを立てかけたり、少し離れた場所に植木を植えて日陰を作ったりするのも良い方法でしょう。
研究によれば、室外機に日よけをするだけで、冷房時の消費電力が約10%削減されたというデータもあります。
さらに、室外機のフィン(熱交換器の薄い金属板の部分)に汚れやホコリがたまっていると、これも効率低下の原因になります。
年に1〜2回程度、ほうきやブラシで優しく汚れを落とすか、専門のクリーニング業者に依頼するのも一つの手です。
ただし、フィンは非常にデリケートで変形しやすいため、自分で掃除する際は力を入れすぎないように注意が必要です。
室外機は普段あまり目にしない存在かもしれませんが、エアコンの性能を支える縁の下の力持ちです。
その労働環境を少し整えてあげるだけで、電気代の節約という形で私たちに恩返しをしてくれます。
冷房と暖房で異なる節約のコツを掴む.
エアコンには冷房と暖房という二つの主要な機能がありますが、それぞれの特性を理解し、季節に応じて使い方を最適化することで、より効果的に電気代を節約することができます。
空気の性質を考えると、そのコツが見えてきます。
冷房時の節約術
冷たい空気は重く、下にたまる性質があります。
そのため、冷房運転時は風向きを「水平」または「スイング」に設定するのが基本です。
上方向に吹き出された冷たい空気が、自然に部屋全体に降りてくることで、効率よく室内を冷やすことができます。
風向きを真下にすると、床付近ばかりが冷えてしまい、天井付近は暑いままという温度ムラが発生しやすくなります。
また、先述の通り、サーキュレーターを併用する場合は、天井に向けて風を送り、空気をかき混ぜるのが効果的です。
さらに、冷房と同時に「除湿(ドライ)」機能をうまく使うこともポイントです。
日本の夏は湿度が高いため、温度を下げるだけでなく湿度を下げることで、体感温度がぐっと下がり、快適に感じられます。
設定温度を高めにして除湿運転するだけでも、十分に涼しく感じられる日もありますので、状況に応じて使い分けましょう。
暖房時の節約術
一方、暖かい空気は軽く、上にのぼっていく性質があります。
このため、暖房運転時は風向きを「下向き」に設定することが鉄則です。
足元に暖かい空気を送り出すことで、自然と部屋全体に暖かさが行き渡ります。
風向きが上になっていると、暖かい空気は天井付近にたまるばかりで、いつまで経っても足元はスースーと寒いまま、ということになりかねません。
暖房こそ、サーキュレーターや扇風機の併用が絶大な効果を発揮します。
天井に向けて風を送ることで、上にたまった暖かい空気を床付近に引き下ろし、部屋全体の温度ムラを解消できます。
これにより、設定温度を必要以上に上げることなく、快適な暖かさを得ることができるのです。
また、冬は空気が乾燥しがちです。
加湿器を使って湿度を上げることも、体感温度を上げるのに役立ちます。
湿度が40%から60%に保たれていると、同じ室温でも暖かく感じられ、ウイルスの活動を抑制する効果も期待できます。
このように、冷房と暖房では、空気の性質に基づいた最適な風向きや工夫が異なります。
季節に応じてエアコンの設定を微調整する習慣をつけることが、年間を通じた電気代の節約につながります。
古い機種なら省エネ性能の高いエアコンへ買い替え.
これまで様々な節約術を紹介してきましたが、もしお使いのエアコンが10年以上前のものである場合、最も効果的な節約方法は「最新の省エネモデルに買い替える」ことかもしれません。
家電製品の技術革新は目覚ましく、特にエアコンの省エネ性能はここ10年で飛躍的に向上しています。
古いエアコンを大切に使い続けることも素晴らしいですが、毎月の電気代という観点から見ると、新しいモデルに投資する方が長期的にはるかにお得になるケースがほとんどです。
10年前のエアコンと最新のエアコンとでは、期間消費電力量(1年間、特定の条件下で使用した場合の消費電力の目安)に大きな差があります。
機種によっては、消費電力が半分近くになっているものも珍しくありません。
以下の表は、その差を分かりやすく示した一例です。
10年前のモデル(2015年製) | 最新モデル(2025年製) | |
---|---|---|
期間消費電力量の目安 | 913 kWh | 717 kWh |
年間の電気代の目安(1kWh=31円で計算) | 約28,303円 | 約22,227円 |
年間の差額 | 約6,076円 |
この例では、買い替えるだけで年間に約6,000円もの電気代が節約できる計算になります。
10年間使えば6万円以上の差となり、エアコン本体の購入費用を十分に回収できる可能性があります。
新しいエアコンを選ぶ際にチェックしたいのが、「省エネ基準達成率」という指標です。
これは、国が定めた省エネ性能の目標基準をどのくらい達成しているかを示す数値で、この値が100%以上の製品が省エエネ性能が高いとされています。
カタログや製品のラベルに表示されているので、購入の際の参考にしましょう。
さらに、最新のエアコンには、人感センサーやAI機能など、従来のモデルにはなかった賢い節電機能が搭載されています。
- 人感センサー:人の不在を検知して自動で運転を控えめにしたり、電源をオフにしたりする機能。
- AI機能:住んでいる人の好みや生活パターン、さらには天気予報まで学習・分析し、最適な運転を自動で選択してくれる機能。
これらの先進機能は、私たちが意識しなくても、自動で無駄な電力消費をカットしてくれるため、節約効果はさらに高まります。
エアコンの買い替えは初期費用がかかるため、決断には勇気がいるかもしれません。
しかし、夏の冷房シーズンや冬の暖房シーズンが始まる前の、比較的価格が落ち着いている時期を狙うなど、購入のタイミングを工夫することも可能です。
長期的な視点で家計を見直すならば、10年以上使用しているエアコンの買い替えは、非常に賢明な選択と言えるでしょう。
まとめ:工夫次第でエアコンの電気代を節約できる.
ここまで、エアコンの電気代を節約するための様々な方法について詳しく解説してきました。
設定温度の見直しやフィルターの掃除といった基本的なことから、サーキュレーターやカーテンの活用、さらには最新機種への買い替えまで、実践できることは数多くあります。
夏の猛暑や冬の厳寒を快適に乗り切るために、エアコンは現代生活に不可欠な存在です。
しかし、その一方で、家計における電気代の負担は決して小さくありません。
だからこそ、エアコンの特性を正しく理解し、少しの工夫を取り入れることで、無理なく賢く電気代を節約していくことが重要になります。
例えば、短時間の外出であれば「つけっぱなし」にする、風量は「自動運転」に任せる、といったことは、従来の「節約」のイメージとは少し違うかもしれませんが、エアコンの仕組みを考えれば非常に合理的な方法です。
また、フィルター掃除や室外機のメンテナンスは、少しの手間をかけるだけで着実な節約効果と快適性の向上をもたらしてくれます。
一つの方法だけに頼るのではなく、これらのテクニックを複数組み合わせることで、その効果はさらに大きなものとなるでしょう。
この記事で紹介した内容を参考に、ご自身のライフスタイルや住環境に合った方法を見つけ、今日から早速実践してみてください。
小さな心がけの積み重ねが、1年後、あなたの家の電気代に嬉しい変化をもたらしてくれるはずです。
工夫次第でエアコンの電気代を節約することは十分に可能です。
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本日のまとめ
- エアコンの電気代は工夫次第で節約できる
- 30分程度の外出ならつけっぱなしが経済的
- 消費電力は起動時に最も高くなる
- 設定温度は1℃変えるだけで約10%の節約に
- 冷房は28℃、暖房は20℃が推奨目安
- 風量設定は「自動運転」が最も効率的
- 自動運転は短時間で設定温度に到達させ消費電力を抑える
- サーキュレーター併用で室内の温度ムラを解消
- 遮光カーテンで窓からの熱の出入りを防ぐ
- フィルター掃除は2週間に1回が目安
- フィルターの目詰まりは電力の無駄遣いにつながる
- 室外機の周りを整理し風通しを良くする
- 室外機の日よけは冷房効率をアップさせる
- 10年以上前のエアコンは買い替えを検討する価値あり
- 最新の省エネエアコンは長期的に見てお得

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参考サイト
エアコンの電気代を節約する方法 | ダイキン工業株式会社
エアコンの節電方法8選!電気代を節約する効果的な運用術を解説 – HTBエナジー
エアコンの1カ月の電気代と節約方法14選!季節別・ライフスタイル別の節約術も解説
エアコンの電気代を安く抑えるには? | でんき – ソフトバンク
エアコン電気代を賢く抑える方法を紹介 – 東京ガスのハウスクリーニング
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