こんにちは、サイト管理人です
和室の畳をフローリングにしたいと考えたことはありませんか。
現代のライフスタイルに合わせて、部屋の雰囲気を変えたい、掃除を楽にしたいといった理由から、畳からフローリングへのリフォームを検討する方は少なくありません。
しかし、実際に畳をフローリングにするには、どのような方法があるのでしょうか。
例えば、費用はどれくらいかかるのか、賃貸物件でも可能なのか、DIYでできるものなのか、多くの疑問が浮かんでくることでしょう。
私の経験上、畳をフローリングにするリフォームは、方法さえ間違えなければ、住まいの快適性を大きく向上させることができます。
この記事では、畳をフローリングにリフォームする際の具体的な方法や、それぞれのメリットとデメリット、気になる費用相場について詳しく解説していきます。
さらに、DIYで挑戦する場合の注意点や、カビや防音といったトラブルを避けるための対策、畳の処分方法に至るまで、網羅的に情報をお届けします。
ウッドカーペットやクッションフロアといった手軽なアイテムを使った方法も紹介するので、賃貸にお住まいの方や、まずは手軽に試してみたいという方にも参考にしていただける内容です。
この記事を最後まで読めば、あなたの状況に最適な方法が見つかり、後悔のないリフォーム計画を立てられるようになるでしょう。
◆このサイトでわかる事◆
- 畳をフローリングにDIYで変更する方法
- 賃貸物件で原状回復可能なリフォームのポイント
- ウッドカーペットやクッションフロアの活用法
- 業者に依頼した場合の費用相場と内訳
- リフォームにおけるデメリットと注意点
- カビやダニを防ぐための具体的な対策
- マンションで重要になる防音対策の方法

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自分で畳をフローリングにする方法と注意点
◆この章のポイント◆
- DIYでできる重ね張りの簡単なやり方
- 賃貸物件で原状回復するためのポイント
- 置くだけで簡単なウッドカーペットの活用
- クッションフロアのメリットとデメリット
- 畳の処分方法と費用はどのくらいか
DIYでできる重ね張りの簡単なやり方
畳の部屋をフローリングに変えたいけれど、費用はできるだけ抑えたい、そんな方に人気なのがDIYによるリフォームです。
専門的な技術や高価な工具がなくても、比較的簡単に挑戦できる方法として「重ね張り」があります。
これは、既存の畳の上に直接フローリング材を敷き詰めていく手法で、畳を剥がす手間や処分費用がかからないため、時間もコストも節約できるのが大きな魅力です。
まず、DIYを始める前に準備するものを確認しましょう。
必要な材料は、フローリング材、防湿シート、そして場合によっては下地調整のためのベニヤ板です。
工具としては、カッターナイフ、メジャー、さしがね、ゴムハンマー、そしてフローリング材を固定するための接着剤や両面テープが必要になります。
特に、部屋の隅や柱周りなどをきれいに仕上げるためには、正確な採寸が欠かせません。
作業の手順は以下のようになります。
最初に、部屋の掃除を徹底的に行い、畳の上のホコリやゴミを取り除きます。
次に、湿気対策として防湿シートを畳の上に敷き詰めてください。
シートのつなぎ目はテープでしっかりと固定し、隙間ができないように注意しましょう。
畳は湿気を吸いやすいため、この工程を怠ると後々カビの原因になる可能性があります。
続いて、フローリング材を部屋の端から敷き始めていきます。
多くのDIY向けフローリング材は、はめ込み式の「サネ」という凹凸が付いており、パズルのように組み合わせていくことができます。
一枚一枚、隙間ができないようにゴムハンマーで軽く叩きながらはめ込んでいくのがコツです。
壁際の最後の板や、柱などの障害物がある部分は、メジャーで正確にサイズを測り、カッターナイフやノコギリでカットして調整します。
この作業が仕上がりの美しさを左右するため、慎重に行いましょう。
全てのフローリング材を敷き終わったら、最後に巾木(はばき)を壁際に取り付けると、より本格的な仕上がりになります。
巾木は、壁と床の境目を隠し、掃除機などが壁に当たるのを防ぐ役割も果たしてくれます。
このように、重ね張りは比較的手軽な方法ですが、いくつか注意点もあります。
最も重要なのは、床の高さが変わることです。
畳の上に直接フローリング材を重ねるため、その厚みの分だけ床が高くなり、隣の部屋との段差が生まれたり、ドアの開閉に支障が出たりすることがあります。
事前にドア下の隙間などを確認しておく必要があります。
また、畳のヘタり具合によっては、歩いたときに床が沈むような感触が残ることも考えられます。
もし畳の劣化が激しい場合は、重ね張りではなく、一度畳を撤去してから下地を作る方法を検討した方が良いでしょう。
正しい手順と注意点を守れば、DIYでも満足のいく仕上がりが期待できます。
賃貸物件で原状回復するためのポイント
賃貸物件にお住まいの方が畳の部屋をフローリングに変えたい場合、最も大きな課題となるのが「原状回復義務」です。
これは、退去時に部屋を借りた時の状態に戻さなければならないというルールで、壁に穴を開けたり、床を傷つけたりするようなリフォームは基本的に認められていません。
そのため、賃貸物件で畳をフローリングにするには、いつでも元の状態に戻せる「可逆的」な方法を選ぶ必要があります。
まず、絶対に避けるべきなのは、畳を剥がしてしまったり、床に接着剤でフローリング材を直接貼り付けたりする方法です。
これらは元に戻すことが非常に困難であり、高額な修繕費用を請求される原因になりかねません。
賃貸物件でのリフォームは、あくまで「置くだけ」「敷くだけ」といった簡易的な方法が基本となります。
そこで最もおすすめなのが、ウッドカーペットやクッションフロアといったアイテムの活用です。
これらの製品は、畳の上に敷くだけで部屋の印象をガラリと変えることができ、退去時には丸めて運び出すだけで簡単に原状回復が可能です。
特に、最近の製品はデザインや質感も豊富で、本物のフローリングと見分けがつかないような高品質なものも増えています。
ウッドカーペットを選ぶ際のポイントは、部屋のサイズに合ったものを選ぶことです。
サイズが合っていないと、端が浮き上がってしまったり、歩いたときにズレてしまったりする原因になります。
注文する前には、部屋の寸法を正確に測り、柱やドアの位置も考慮して、必要であればカット加工を依頼しましょう。
また、畳の湿気対策も重要です。
ウッドカーペットを敷きっぱなしにすると、畳との間に湿気がこもり、カビやダニが発生するリスクが高まります。
これを防ぐためには、ウッドカーペットの下に防湿シートや防カビシートを敷くことを強くおすすめします。
定期的にウッドカーペットを上げて換気することも、畳を長持ちさせるためには効果的です。
クッションフロアも同様に、畳の上に敷くだけで利用できますが、素材が柔らかいため、家具の重みで跡がつきやすいという特徴があります。
重い家具を置く場合は、下に保護マットを敷くなどの工夫が必要です。
また、クッションフロアを固定する際には、床に糊が残らない「貼って剥がせる両面テープ」を使用することが、原状回復の鍵となります。
いずれの方法を選ぶにしても、作業を始める前に大家さんや管理会社に一度相談してみるのが最も安全です。
規約によっては、軽微な模様替えでも事前の許可が必要な場合があります。
「畳の上にフローリングマットを敷きたいのですが、問題ないでしょうか」と一言確認しておくだけで、後のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
賃貸物件でも、ルールを守り、適切な方法を選べば、理想のフローリング空間を実現することは十分に可能です。
置くだけで簡単なウッドカーペットの活用
和室を手軽に洋室の雰囲気に変えたいと考えたとき、最もシンプルで効果的な解決策の一つがウッドカーペットの活用です。
ウッドカーペットは、その名の通り、木製のフローリングがカーペットのようにロール状に巻かれた製品で、畳の上に広げるだけで施工が完了します。
業者に依頼する必要も、特別な工具を用意する必要もほとんどなく、DIY初心者の方でも安心して挑戦できるのが最大の魅力です。
まず、ウッドカーペットのメリットについて詳しく見ていきましょう。
第一に、その手軽さが挙げられます。
商品が届けば、あとは部屋の形に合わせて広げるだけ。
女性一人でも作業可能な製品も多く、思い立ったその日に部屋のイメージチェンジを完了させることも夢ではありません。
第二に、賃貸物件でも安心して使える点です。
接着剤や釘を使わないため、床を傷つける心配がありません。
退去時には丸めて撤去すれば、簡単に原状回復ができます。
第三に、掃除が格段に楽になることです。
畳のように目にゴミが入り込むことがなく、掃除機やフローリングワイパーでサッと拭くだけで清潔な状態を保てます。
一方で、ウッドカーペットにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。
一つは、サイズ選びの重要性です。
部屋の寸法を正確に測り、ピッタリのサイズを選ばないと、端が浮いたり、歩くたびにズレたりしてしまいます。
特に、柱や出っ張りのある部屋では、オーダーカットサービスを利用するのが賢明です。
二つ目は、湿気対策です。
畳とウッドカーペットの間は空気が滞留しやすく、湿気がこもりがちです。
カビやダニの温床になるのを防ぐため、敷く前に畳をよく乾燥させ、防湿・防カビシートを下に敷くことが推奨されます。
また、定期的にウッドカーペットをめくって換気する習慣をつけると、より安心でしょう。
三つ目は、質感や歩行感です。
製品によっては、一枚板のフローリングと比べると、やや安っぽく見えたり、歩いたときに少し浮いたような感触がしたりすることがあります。
また、畳の柔らかさが残るため、重い家具を置くと沈み込み、跡が残る可能性も考慮しておく必要があります。
ウッドカーペットを選ぶ際には、素材や厚み、デザインなどをよく比較検討することが大切です。
表面の素材には、天然木を薄くスライスした「突き板」タイプと、木目模様をプリントした「プリント化粧板」タイプがあります。
突き板は質感が良く高級感がありますが、価格は高めです。
プリント化粧板はリーズナブルでデザインも豊富ですが、耐久性では一歩譲ります。
自分の予算や求める雰囲気に合わせて、最適な一枚を選びましょう。
このように、ウッドカーペットは手軽さと機能性を両立させた優れたアイテムです。
その特性をよく理解し、適切な対策を講じることで、畳の部屋を快適でおしゃれなフローリング空間へと生まれ変わらせることができるでしょう。
クッションフロアのメリットとデメリット
畳からフローリングへの変更を考えたとき、ウッドカーペットと並んで人気のある選択肢がクッションフロアです。
クッションフロアは、塩化ビニルを主成分とするシート状の床材で、その名の通りクッション性に優れているのが特徴です。
手頃な価格とデザインの豊富さから、DIYリフォームの素材として広く利用されています。
まず、クッションフロアのメリットから見ていきましょう。
最大の利点は、その優れたコストパフォーマンスです。
他のフローリング材に比べて非常に安価で、初期費用を大幅に抑えることができます。
また、デザインのバリエーションが非常に豊富な点も魅力です。
木目調はもちろん、石目調、タイル調、ヘリンボーン柄など、さまざまなデザインから選べるため、理想のインテリアイメージに合わせやすいでしょう。
機能面では、耐水性が高いことが挙げられます。
表面がビニル製なので水をこぼしても染み込みにくく、キッチンや洗面所などの水回りにも使われるほどです。
お手入れも簡単で、固く絞った雑巾で拭くだけで汚れを落とせます。
さらに、適度なクッション性があるため、歩行時の足腰への負担が少なく、物を落とした際の衝撃音を吸収してくれる効果も期待できます。
小さなお子様やペットのいるご家庭にも適していると言えるでしょう。
一方で、デメリットも理解しておく必要があります。
一つ目は、耐久性の問題です。
素材が柔らかいため、重い家具を長期間置いていると、その部分が凹んで跡が残ってしまいます。
キャスター付きの椅子なども、傷や凹みの原因になりやすいので注意が必要です。
二つ目は、熱に弱いという性質です。
熱いものを直接置くと溶けたり変色したりする可能性があるため、暖房器具などの使用には配慮が求められます。
三つ目は、質感です。
最近の製品は印刷技術が向上し、見た目は本物の木材やタイルと見間違うほどですが、触れたときの質感や足触りは、やはりビニル特有のものとなります。
無垢材のような温かみや高級感を求める方には、物足りなく感じられるかもしれません。
畳の上にクッションフロアを敷く場合の施工方法ですが、基本的には畳の上に直接敷く形になります。
ただし、畳の凹凸が表面に響かないように、また湿気対策のために、下にベニヤ板などの下地材を一枚挟むのが一般的です。
固定には、賃貸物件であれば原状回復が可能な「貼って剥がせる両面テープ」を使用します。
部屋の形に合わせてカッターやハサミで簡単にカットできるので、施工のしやすさもDIY向きと言えます。
クッションフロアは、費用を抑えつつ、デザイン性を楽しみながら手軽に部屋の雰囲気を変えたいというニーズにぴったりの床材です。
メリットとデメリットをよく比較し、家具の配置などを考慮した上で導入を検討すると良いでしょう。
畳の処分方法と費用はどのくらいか
畳をフローリングにリフォームする際、特に畳を剥がして本格的な張り替えを行う場合に、避けて通れないのが古い畳の処分です。
畳はサイズが大きく重量もあるため、一般的な家庭ごみとして出すことはできません。
適切な方法で処分しないと、不法投棄と見なされてしまう可能性もあるため、事前に処分方法と費用について知っておくことが重要です。
畳の処分方法は、主に以下の3つが考えられます。
一つ目は、自治体の粗大ごみ収集を利用する方法です。
多くの自治体では、畳を粗大ごみとして回収しています。
手順としては、まず自治体の粗大ごみ受付センターに電話やインターネットで申し込み、処分する畳の枚数とサイズを伝えます。
その後、指定された料金分の処理券(シール)をコンビニなどで購入し、畳に貼り付けて、決められた収集日の朝に指定場所へ運び出します。
この方法のメリットは、費用が比較的安いことです。
自治体によって異なりますが、一般的に畳一枚あたり1,000円から2,000円程度が費用の相場です。
ただし、自分で指定の場所まで運び出す手間がかかる点、また収集日が限られている点がデメリットと言えるでしょう。
二つ目は、不用品回収業者に依頼する方法です。
電話一本で自宅まで回収に来てくれるため、自分で運び出す手間が一切かかりません。
特に、大量の畳を処分する場合や、マンションの上層階にお住まいの場合には非常に便利なサービスです。
即日対応してくれる業者も多く、リフォームのスケジュールに合わせて柔軟に対応してもらえる点も魅力です。
ただし、費用は自治体の粗大ごみ収集に比べて割高になる傾向があります。
料金体系は業者によってさまざまですが、畳一枚あたり2,000円から4,000円程度が目安で、これに出張費や運搬費が加算されることもあります。
業者を選ぶ際には、複数の業者から見積もりを取り、料金体系をしっかり確認することが大切です。
無許可の業者に依頼すると、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、自治体の許可を得ている正規の業者を選ぶようにしましょう。
三つ目は、リフォームを依頼する業者に引き取ってもらう方法です。
畳の撤去からフローリングの施工までを一貫して業者に依頼する場合、古い畳もそのまま引き取ってくれることがほとんどです。
自分で処分方法を探す手間が省け、リフォーム作業と同時に畳を運び出してくれるため、最もスムーズな方法と言えます。
処分費用は、リフォームの見積もりに「廃材処分費」などの項目で含まれていることが一般的です。
費用は業者によって異なりますが、他の方法と大きく変わらないか、むしろ割安になるケースもあります。
リフォーム業者に見積もりを依頼する際には、畳の処分費用が含まれているかどうかを必ず確認しておきましょう。
どの方法を選ぶかは、あなたの予算や手間、リフォームの形態によって異なります。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、最適な処分方法を選択してください。
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業者に依頼して畳をフローリングにする費用と知識
◆この章のポイント◆
- 業者に頼んだ場合の費用相場を比較
- 知っておくべきリフォームのデメリット
- カビやダニを発生させないための対策
- マンションで重要な下の階への防音対策
- 失敗しないフローリング材の種類と選び方
- 後悔しない畳をフローリングにする計画の立て方
業者に頼んだ場合の費用相場を比較
DIYでのリフォームも魅力的ですが、仕上がりの美しさや耐久性、手間を考えると、プロの業者に依頼するのが最も確実な方法です。
では、実際に業者に畳からフローリングへのリフォームを依頼した場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
費用は、リフォームの方法、部屋の広さ、そして使用するフローリング材の種類によって大きく変動します。
まず、リフォームの方法は大きく分けて「重ね張り工法」と「張り替え工法」の2種類があります。
「重ね張り工法」は、既存の畳の上に下地となるベニヤ板などを敷き、その上からフローリング材を張る方法です。
畳の撤去・処分費用がかからず、工期も短く済むため、費用を抑えたい場合に適しています。
6畳の部屋の場合、費用相場は約8万円から15万円程度です。
内訳としては、フローリング材費、下地材費、施工費(人件費)、諸経費などが含まれます。
一方、「張り替え工法」は、まず既存の畳をすべて撤去し、床の高さを調整するための下地処理を行った上で、新しいフローリング材を張る方法です。
畳を撤去するため、床下の状態を確認でき、必要であれば断熱材の追加や湿気対策も同時に行えるのがメリットです。
また、床の高さを他の部屋と合わせることができるため、バリアフリーの観点からも優れています。
ただし、畳の撤去・処分費用や下地工事費が別途かかるため、重ね張り工法に比べて費用は高くなります。
6畳の部屋の場合、費用相場は約12万円から25万円程度が目安となります。
次に、費用を左右する大きな要素が、使用するフローリング材の種類です。
フローリング材には、主に「複合フローリング」と「無垢フローリング」の2種類があります。
「複合フローリング」は、合板などの基材の表面に天然木の薄い板や木目シートを貼り付けたもので、安価で品質が安定しており、傷や汚れに強いのが特徴です。
多くのリフォームで標準的に使われるのはこのタイプで、費用を抑えやすいです。
「無垢フローリング」は、天然木を一枚板に加工したもので、木の温かみや豊かな風合い、経年変化を楽しめるのが魅力です。
しかし、複合フローリングに比べて価格が高く、湿度によって伸縮しやすいため、施工には高い技術が求められます。
無垢フローリングを選ぶと、材料費だけで数万円から十数万円高くなることもあります。
以下の表は、6畳の和室をリフォームする場合の費用相場の比較です。
工法 | フローリング材 | 費用相場(6畳) | 特徴 |
---|---|---|---|
重ね張り工法 | 複合フローリング | 8万円 ~ 15万円 | 最も安価で工期が短い |
重ね張り工法 | 無垢フローリング | 13万円 ~ 22万円 | 費用を抑えつつ無垢材を使いたい場合に |
張り替え工法 | 複合フローリング | 12万円 ~ 20万円 | 標準的な本格リフォーム |
張り替え工法 | 無垢フローリング | 18万円 ~ 30万円以上 | 最も高価だが、質感と仕上がりが最高 |
これらの費用に加えて、荷物の移動や養生、現場管理費などが別途かかる場合があります。
正確な費用を知るためには、必ず複数のリフォーム業者から相見積もりを取ることが重要です。
見積もりを比較する際には、単に総額の安さだけでなく、工事内容や使用する材料の詳細、保証の有無などをしっかりと確認し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
知っておくべきリフォームのデメリット
畳の部屋をフローリングにすることで、掃除がしやすくなったり、部屋の用途が広がったりと、多くのメリットが期待できます。
しかし、リフォームには良い面だけでなく、いくつかのデメリットや注意すべき点も存在します。
計画を進める前にこれらの点を理解しておくことで、後悔のないリフォームを実現できます。
まず考えられるデメリットの一つが、足元の冷えです。
畳は、内部に空気の層を多く含んでいるため、優れた断熱性を持っています。
そのため、冬でも足元がひんやりしにくいという特徴があります。
一方で、フローリングは畳に比べて熱伝導率が高く、冬場は床からの冷気が伝わりやすくなります。
特に、建物の1階にある部屋や、床下の断熱が不十分な場合には、足元の冷えを強く感じることがあるでしょう。
対策としては、リフォームの際に床下に断熱材を入れる、床暖房を設置する、あるいは冬場はラグやカーペットを敷くといった工夫が考えられます。
次に、防音性の低下も重要なポイントです。
畳は衝撃音を吸収する効果が高く、歩く音や物を落とした時の音が階下に響きにくいという利点があります。
これをフローリングに変えると、音が反響しやすくなり、特にマンションなどの集合住宅では、階下の住民との騒音トラブルに発展する可能性があります。
多くのマンションでは、管理規約でフローリングの遮音等級(L値)が定められています。
リフォームを行う際には、規約で定められた遮音性能を満たすフローリング材を選ぶか、遮音マットを下地に敷くなどの対策が必須となります。
事前に管理規約をしっかりと確認しておくことが大切です。
また、メンテナンスの手間についても考慮が必要です。
フローリングは畳に比べて傷がつきやすく、目立ちやすいという側面があります。
家具を引きずったり、硬いものを落としたりすると、すぐに傷や凹みができてしまいます。
特に、天然木である無垢フローリングはデリケートで、定期的なワックスがけなどのメンテナンスが必要になる場合があります。
小さなお子様やペットがいるご家庭では、傷に強いコーティングが施されたフローリング材を選ぶと良いでしょう。
さらに、意外と見落としがちなのが、ホコリの問題です。
畳は、その織り目がホコリを吸着してくれる効果がありますが、フローリングは表面が滑らかなため、ホコリが舞い上がりやすくなります。
ハウスダストなどのアレルギーが気になる方は、こまめな掃除が必要になることを覚えておきましょう。
最後に、もちろん費用がかかるという点もデメリットと言えます。
リフォームには、材料費や工事費など、決して安くないコストが発生します。
これらのデメリットを総合的に理解し、自分のライフスタイルや住環境に本当に合っているのかを慎重に検討することが、畳をフローリングにするリフォームを成功させるための鍵となります。
カビやダニを発生させないための対策
畳をフローリングにリフォームする際に、最も注意したいトラブルの一つが、湿気によるカビやダニの発生です。
特に、畳の上に直接フローリング材を重ね張りする方法では、畳と新しい床材の間に湿気がこもりやすく、見えないところでカビやダニが繁殖してしまうリスクがあります。
一度発生してしまうと、除去が困難なだけでなく、アレルギーなどの健康被害を引き起こす原因にもなりかねません。
そこで、リフォームの計画段階から、しっかりとした対策を講じることが極めて重要になります。
まず、リフォーム前の準備として、畳の状態を確認することが第一歩です。
畳をめくってみて、床下に湿気が溜まっていないか、畳自体が湿っぽくなっていないかをチェックします。
もし、畳がすでにカビ臭かったり、ジメジメしている場合は、重ね張りは避けるべきです。
この状態で上から蓋をしてしまうと、カビの温床を作るようなものです。
その場合は、費用はかかりますが、一度畳をすべて撤去し、床下の換気や清掃、乾燥を十分に行った上で施工する「張り替え工法」を選択しましょう。
重ね張り工法を選択する場合でも、カビ対策は必須です。
作業日の前には、数日間、部屋の窓を開けて換気を良くし、畳をできるだけ乾燥させておきます。
そして、施工の際には、畳の上に必ず「防湿シート」を敷き詰めるようにしてください。
防湿シートは、畳から上がってくる湿気をシャットアウトし、フローリング材への影響を防ぐ役割を果たします。
シートの継ぎ目は、防水テープで隙間なく貼り合わせることがポイントです。
さらに、防湿シートの上に「防カビ・防ダニシート」を重ねて敷くと、より効果が高まります。
これらのシートは、ホームセンターなどで手軽に入手できます。
また、フローリング材の下に敷く下地材の選択も重要です。
下地には、調湿効果のある木材や、通気性を考慮した素材を選ぶと良いでしょう。
業者に依頼する場合は、どのような湿気対策を講じてくれるのか、具体的な施工内容を事前に確認しておくことが大切です。
リフォーム後の生活習慣も、カビやダニの発生を防ぐためには欠かせません。
フローリングにしたからといって安心せず、定期的な換気を心がけましょう。
特に、梅雨の時期や冬場の結露しやすい季節は、意識的に窓を開けたり、換気扇を回したりして、室内の空気を循環させることが重要です。
除湿機やエアコンのドライ機能を活用するのも効果的です。
また、フローリングの上にカーペットやラグを敷きっぱなしにするのも、湿気がこもる原因となります。
もし敷く場合は、定期的にめくって下に風を通したり、防ダニ加工の製品を選んだりするなどの工夫をしましょう。
適切な施工と日々の心がけによって、カビやダニのリスクを大幅に減らし、清潔で快適なフローリングの部屋を長く維持することができます。
マンションで重要な下の階への防音対策
マンションやアパートなどの集合住宅で畳の部屋をフローリングにリフォームする場合、デザインや費用と同じくらい、あるいはそれ以上に重要視しなければならないのが「防音対策」です。
畳は、その素材自体が音を吸収する性質を持っているため、比較的、生活音が階下に伝わりにくいという特徴があります。
しかし、これを硬い素材であるフローリングに変更すると、スリッパで歩く音(パタパタ音)や物を落とした時の音(ゴトンという音)といった「軽量床衝撃音」が階下に響きやすくなり、騒音トラブルの原因となることがあります。
多くのマンションでは、近隣住民との快適な共同生活を維持するために、管理規約でリフォームに関するルールが定められています。
その中でも、床のリフォームに関しては、使用できるフローリング材の遮音性能が厳しく指定されているケースがほとんどです。
この遮音性能を示す指標が「L値(またはΔL等級)」です。
L値は、数値が小さいほど遮音性能が高いことを意味し、「L-45」や「L-40」といった等級で表されます。
リフォームを計画する際には、まず最初に自分の住んでいるマンションの管理規約を確認し、フローリングの遮音等級の規定を把握することが必須です。
管理組合へのリフォーム申請が必要な場合も多いため、手続きについても併せて確認しておきましょう。
規定を無視して工事を進めてしまうと、後からやり直しを命じられたり、ご近所との関係が悪化したりと、深刻な事態になりかねません。
対策としては、まず規定を満たす遮音性能を持つフローリング材を選ぶことが基本です。
製品カタログや仕様書には、必ずL値が記載されています。
一般的に、フローリング材の裏側に特殊なクッション材が貼り付けられている「遮音フローリング」と呼ばれる製品が、集合住宅のリフォームでよく使用されます。
デザインや色のバリエーションも豊富なので、好みに合わせて選ぶことができます。
もし、デザイン上の理由などで、遮音性能を持たない無垢フローリングなどを使用したい場合は、下地で対策を講じる必要があります。
その代表的な方法が、「遮音マット」をフローリング材の下に敷き込むことです。
遮音マットは、ゴムや特殊な樹脂でできており、衝撃音を吸収・緩和する効果があります。
このマットを敷いた上にフローリングを施工することで、床全体の遮音性能を高めることができます。
この場合、フローリング材と遮音マットを組み合わせた状態で、管理規約の基準をクリアできるかどうかを、施工業者とともに入念に確認する必要があります。
また、施工方法も防音性に影響します。
床の根太(ねだ)に直接フローリングを打ち付ける「根太張り」よりも、コンクリートスラブの上に支持脚を立てて床を組み、その上にフローリングを張る「二重床(乾式遮音二重床)」工法の方が、一般的に高い遮音性を確保できます。
業者に依頼する際には、防音工事の実績が豊富な、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが大切です。
マンションでのリフォームは、自分たちの快適さだけでなく、周囲への配慮が不可欠です。
適切な防音対策を施すことで、安心して快適なフローリング生活をスタートさせることができます。
失敗しないフローリング材の種類と選び方
畳をフローリングにするリフォームの満足度を大きく左右するのが、主役となるフローリング材の選択です。
フローリングと一言で言っても、その種類は多岐にわたり、それぞれに特徴、価格、メリット・デメリットが異なります。
見た目の好みだけで選んでしまうと、「傷がつきやすい」「冬場が寒すぎる」「手入れが大変」といった後悔につながることもあります。
ここでは、代表的なフローリング材の種類と、自分のライフスタイルに合った選び方のポイントを解説します。
フローリング材は、大きく「複合フローリング」と「無垢フローリング」の2つに大別されます。
複合フローリング
複合フローリングは、合板などを貼り合わせた基材の表面に、天然木を薄くスライスした「突き板」や、木目模様を印刷したシートを貼り付けたものです。
現代の住宅で最も一般的に使用されているタイプであり、多くのメリットがあります。
- 価格が比較的安い
- 温度や湿度の変化による伸縮が少なく、品質が安定している
- 表面加工により、傷や汚れ、日焼けに強い製品が多い
- ワックスがけ不要など、メンテナンスが容易な製品が多い
- 遮音性能や床暖房対応など、機能性に優れた製品が豊富
一方で、一度深い傷がつくと補修が難しい、無垢材に比べると質感が劣るといった側面もあります。
コストを抑えたい方、手入れの手間を省きたい方、小さなお子様やペットがいるご家庭には、複合フローリングがおすすめです。
無垢フローリング
無垢フローリングは、スギ、ヒノキ、パイン、オークといった天然木の一枚板を加工したものです。
その最大の魅力は、本物の木だけが持つ豊かな風合いと温かみです。
- 見た目に高級感があり、質感が良い
- 木の香りによるリラックス効果が期待できる
- 年月とともに色合いが変化し、味わいが増す(経年変化)
- 調湿作用があり、室内の湿度をある程度調整してくれる
- 熱伝導率が低く、冬でも足元の冷たさが和らぐ
ただし、複合フローリングに比べて価格が高く、湿度によって膨張や収縮が起こりやすいため、板と板の間に隙間ができたり、床鳴りが発生したりすることがあります。
また、柔らかい木材は傷がつきやすく、定期的なオイル塗装などのメンテナンスが必要な場合もあります。
木の質感を重視したい方、自然素材にこだわりたい方、経年変化を楽しみたいという方に向いています。
フローリング材の選び方のポイント
では、具体的にどのように選べばよいのでしょうか。
まずは、誰がその部屋を主に使うのか、どのような使い方をするのかを考えます。
例えば、子供部屋であれば、傷に強く、掃除がしやすい複合フローリングが適しているでしょう。
寝室であれば、足触りが良く、リラックス効果のある無垢フローリングも良い選択肢です。
次に、予算を決めます。
フローリングは価格帯が非常に広いので、あらかじめ予算の上限を決めておくと、選択肢を絞りやすくなります。
そして、色やデザインです。
床の色は部屋の印象を大きく左右します。
明るい色は部屋を広く開放的に見せ、暗い色は落ち着いた高級感を演出します。
家具や壁紙とのバランスを考えて選びましょう。
最終的には、ショールームなどで実際にサンプルを見て、触って、質感を確かめることが大切です。
小さなサンプルだけでなく、できるだけ大きな面積で施工された状態を確認すると、部屋全体のイメージが湧きやすくなります。
これらのポイントを踏まえ、じっくりと比較検討することで、長く愛せる満足のいくフローリングを選ぶことができるでしょう。
後悔しない畳をフローリングにする計画の立て方
畳の部屋をフローリングに変えるリフォームは、住まいの快適性を高め、新しいライフスタイルを実現する素晴らしい機会です。
しかし、計画段階での準備や検討が不十分だと、「思ったような仕上がりにならなかった」「予想外のトラブルが発生した」といった後悔につながりかねません。
ここでは、リフォームを成功に導くための計画の立て方と、最終確認のポイントをまとめます。
まず、リフォームの目的を明確にすることがスタート地点です。
なぜ畳をフローリングにしたいのかを具体的に考えてみましょう。
「掃除を楽にしたい」「ダニやカビが気になる」「車椅子で移動しやすくしたい」「部屋のインテリアを洋風に統一したい」など、目的によって最適な工法や床材が変わってきます。
この目的がブレてしまうと、業者との打ち合わせもスムーズに進みません。
次に、リフォームの方法を決定します。
選択肢は大きく分けて、自分で挑戦する「DIY」と、専門家に任せる「業者依頼」の2つです。
DIYは費用を抑えられるのが最大のメリットですが、仕上がりのクオリティや、湿気・防音対策などを自分で行う必要があります。
特に、賃貸物件で原状回復が必要な場合は、ウッドカーペットやクッションフロアを敷くといった簡易的な方法が中心となります。
一方、業者に依頼すれば、費用はかかりますが、確実な施工と美しい仕上がりが期待できます。
床下地の調整や断熱、防音といった専門的な工事も安心して任せられます。
自分のスキル、予算、そして求める完成度を天秤にかけ、どちらの方法が適しているかを慎重に判断しましょう。
業者に依頼すると決めた場合は、信頼できる業者選びが最も重要なプロセスです。
必ず2社以上の複数の業者から相見積もりを取り、内容を比較検討してください。
その際、単に総額の安さだけで判断するのは危険です。
見積書に、どのような材料を使い、どのような工程で工事を行うのかが具体的に記載されているかを確認しましょう。
「フローリング工事一式」といった曖昧な表記ではなく、材料費、施工費、廃材処分費などの内訳が明確な見積もりを提示してくれる業者が信頼できます。
担当者の対応が丁寧で、こちらの質問に的確に答えてくれるかどうかも、良い業者を見極めるポイントです。
また、工事後の保証(アフターサービス)の有無も必ず確認しておきましょう。
床材の選定も、計画の重要な一部です。
前の章で解説したように、フローリング材には様々な種類があります。
デザインの好みだけでなく、耐久性、メンテナンス性、防音性、そして予算といった多角的な視点から、自分の暮らしに最適なものを選び出すことが後悔しないための鍵です。
最後に、マンションの場合は管理規約の確認を絶対に忘れないでください。
遮音等級の規定など、守るべきルールがあります。
これらのステップを一つひとつ丁寧に進めることで、畳をフローリングにするリフォームはきっと成功するはずです。
理想の空間を手に入れるために、じっくりと計画を練り上げましょう。
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本日のまとめ
- 畳をフローリングにする目的を明確にする
- DIYか業者依頼か自分の状況に合わせて選択する
- DIYでは畳の上に敷く重ね張りが手軽
- 賃貸物件では原状回復可能なウッドカーペットが基本
- クッションフロアは安価でデザインが豊富
- 畳の処分は自治体か不用品回収業者に依頼する
- 業者依頼の費用は工法と床材で大きく変わる
- 重ね張りより張り替え工法の方が高価だが確実
- フローリング化のデメリットは冬の冷えや防音性の低下
- カビ対策には防湿シートの設置が不可欠
- マンションでは管理規約で定められた遮音等級を守る
- フローリング材は複合と無垢の特性を理解して選ぶ
- 業者選びでは複数社から相見積もりを取る
- 見積もりは工事内容の内訳が明確か確認する
- アフターサービスの有無も重要なチェックポイント

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参考サイト
DIYショップ RESTA
リショップナビ
リフォーム費用の一括見積もり【リショップナビ】
リノベる。ジャーナル
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