こんにちは、サイト管理人です
自宅の庭にプライベートプールがあったら…、誰もが一度は夢見る光景ではないでしょうか。
家族や友人と気兼ねなく楽しむ時間、一人で静かにリラックスする贅沢、日常を非日常に変える特別な空間がそこにはあります。
しかし、その夢を実現するためには、まず「自宅にプールを作る費用」という現実的な問題と向き合う必要があります。
一体どれくらいの費用がかかるのか、具体的な相場が分からなければ計画の立てようがありません。
また、初期費用だけでなく、完成後の維持費、特に水道代や固定資産税といった継続的なコストも気になるところです。
プールの種類によって価格は大きく変わりますし、設置してから後悔しないためには、メリットだけでなくデメリットもしっかりと理解しておくことが重要になります。
どのような工事が必要で、どれくらいの期間がかかるのか、そして信頼できる業者選びはどうすれば良いのか、疑問は尽きないかもしれません。
この記事では、そうした自宅にプールを作る費用に関するあらゆる疑問や不安を解消するために、必要な情報を網羅的に解説していきます。
◆このサイトでわかる事◆
- 自宅にプールを作る費用の全体的な相場
- プールの種類別の詳しい価格と特徴
- 水道代や電気代を含む年間の維持費
- 固定資産税が課税されるケースと条件
- 設置後に後悔しないための重要なポイント
- 自宅プールのメリットと知っておくべきデメリット
- 信頼できる施工業者の選び方と工事期間の目安

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自宅にプールを作る費用の相場と種類別の価格
◆この章のポイント◆
- まず知りたい!自宅プールの価格相場とは?
- プールの種類によって費用は大きく変わる
- 費用対効果で考える自宅プールのメリット
- 無駄な出費を避けるための賢い業者選び
- 設置までにかかる工事期間の目安
まず知りたい!自宅プールの価格相場とは?
自宅にプールを設置しようと考えたとき、誰もが最初に気になるのがその価格相場でしょう。
一言で「プール」と言っても、その規模や種類、工法によって費用は大きく異なります。
夢の実現に向けた第一歩として、まずは全体的な費用のイメージを掴むことが大切です。
最も手軽なのは、ビニール製などの「置き型簡易プール」です。
これは数万円から購入可能で、工事も不要なため、気軽にプール気分を味わうことができます。
しかし、耐久性や見た目の観点から、本格的なプライベートプールを求める方には物足りないかもしれません。
より本格的な選択肢として、まず「地上設置型プール」が挙げられます。
これは地面を掘らずに設置するタイプで、フレームやパネルで構成された頑丈な構造を持ちます。
費用相場は、本体価格と設置工事費を合わせて50万円から300万円程度が一般的です。
そして、多くの人がイメージするであろう、地面に埋め込む「埋設型プール」になると、費用はさらに上がります。
埋設型の中でも、工場で生産されたFRP(繊維強化プラスチック)製のプールユニットを設置する方法は、比較的工期が短く、価格も抑えやすいのが特徴です。
これでも、本体価格、掘削工事、配管、防水工事などを含めると、300万円から800万円程度が相場となります。
最も自由度が高く、豪華な仕上がりを期待できるのが、現場でコンクリートを打設して造るオーダーメイドのプールです。
デザインやサイズを自由に設計できる反面、費用は最も高額になり、1,000万円を超えることも珍しくありません。
このように、自宅プールの価格は数十万円から数千万円までと、非常に幅広いことがわかります。
以下の表に、種類別のおおまかな価格相場をまとめましたので、参考にしてください。
プールの種類 | 価格相場の目安 | 特徴 |
---|---|---|
置き型簡易プール | 数万円~ | 工事不要、手軽、耐久性は低い |
地上設置型プール | 50万円~300万円 | 比較的安価、設置が容易 |
埋設型FRPプール | 300万円~800万円 | 耐久性が高い、工期が比較的短い |
埋設型コンクリートプール | 800万円~ | デザイン自由度が高い、高額 |
これらの価格はあくまで目安であり、プールのサイズ、水深、ろ過装置の種類、プールサイドのデッキやフェンスの有無、給排水設備の状況など、様々な要因によって変動します。
ご自身の予算や理想のプールライフを思い描きながら、どのタイプのプールが最適か検討を進めることが重要と言えるでしょう。
プールの種類によって費用は大きく変わる
前述の通り、自宅にプールを作る費用は、どの種類のプールを選ぶかによって劇的に変化します。
ここでは、それぞれのプールの種類について、さらに詳しくその特徴と費用の内訳を見ていきましょう。
ご自身の目的やライフスタイル、そして予算に合った最適な選択をするための判断材料にしてください。
置き型プール(簡易・地上設置型)
置き型プールは、地面の工事を必要としないため、最も手軽に導入できる選択肢です。
ホームセンターなどで手に入るビニールプールもこの一種ですが、ここではより本格的な地上設置型について解説します。
これは、鋼鉄や樹脂製のフレームと、強化ビニールやポリエステル製のシートで構成されるプールです。
費用は本体価格が30万円から150万円程度、ろ過装置やハシゴなどの付属品、そして設置作業費を含めると50万円から300万円ほどが目安となります。
メリットは、なんといっても導入コストの低さと工期の短さです。
基礎工事が不要なため、数日で設置が完了し、すぐに使用を開始できます。
また、将来的に不要になった場合の撤去も比較的容易で、固定資産税の対象にならない点も大きな利点と言えるでしょう。
一方で、デメリットとしては、埋設型に比べて耐久性が劣る点や、デザインの選択肢が限られる点が挙げられます。
また、地面からプールが立ち上がっている形状のため、庭の景観に影響を与えやすいという側面もあります。
埋設型FRPプール
FRP(繊維強化プラスチック)製のプールは、工場であらかじめ成形されたプール本体を、掘削した地面に設置するタイプのプールです。
ヨットの船体などにも使われる素材で、非常に高い防水性と耐久性を誇ります。
自宅にプールを作る費用としては、本体価格に加えて、地面の掘削、基礎工事、クレーンでの搬入設置、給排水や電気の配管工事、そしてプール周辺の埋め戻しやデッキ工事などが必要となります。
これらの費用をすべて含めると、一般的に300万円から800万円程度が相場感です。
FRPプールのメリットは、現場でコンクリートを打設するよりも工期が短く、品質が安定している点です。
工場生産のため、均一で滑らかな仕上がりとなり、メンテナンスも比較的容易です。
デザインはある程度決まった形の中から選ぶことになりますが、近年では様々な形状やサイズのものが提供されています。
埋設型コンクリートプール
コンクリートプールは、現場で型枠を組み、鉄筋を配置し、コンクリートを流し込んで造る、完全オーダーメイドのプールです。
最大のメリットは、その圧倒的なデザインの自由度にあります。
土地の形状に合わせた変形プールや、インフィニティプール(縁から水が流れ落ちるように見えるプール)など、思い描く理想のプールを形にすることが可能です。
耐久性も非常に高く、まさに一生物の資産となり得ます。
しかし、その分、費用は最も高額になります。
設計費用、複雑な型枠工事、コンクリート打設、そして防水工事など、多くの専門的な工程が必要となるため、800万円から1,000万円以上、規模やデザインによっては数千万円に達することもあります。
また、工期も数ヶ月単位と長くなるのが一般的です。
仕上げにタイルや専用のシートなどを使用するため、その素材選びによっても最終的な費用と見た目の印象が大きく変わってきます。
まさに、こだわりと予算を最大限に反映できる、究極のプライベートプールと言えるでしょう。
費用対効果で考える自宅プールのメリット
自宅にプールを作る費用は、決して安い買い物ではありません。
数百万円、場合によっては一千万円を超える投資となるため、その費用に見合うだけの価値、つまり「費用対効果」があるのかどうかを慎重に考える必要があります。
単なる贅沢品としてではなく、生活の質を向上させるための投資として、自宅プールがもたらす多くのメリットを具体的に見ていきましょう。
家族とのコミュニケーションが増える
私の経験上、自宅にプールがある最大のメリットは、家族が集まる機会が自然に増えることです。
特に、お子さんがいるご家庭では、プールは最高の遊び場となります。
夏休みや週末に、わざわざ混雑したレジャープールに出かける必要がありません。
自宅の庭で、いつでも安全に水遊びをさせることができます。
親も一緒にプールに入ることで、日常の忙しさから解放され、子どもたちと心から向き合う時間を持つことができるでしょう。
また、友人を招いてのプールパーティーは、子どもにとっても大人にとっても忘れられない思い出になります。
心と身体の健康増進
プールは、優れたリラクゼーション空間でもあります。
水に浮かぶことで得られる浮遊感は、心身の緊張を和らげ、ストレスを解消する効果が期待できます。
仕事で疲れた日の夜に、ライトアップされたプールサイドで過ごす時間は、何物にも代えがたい癒やしとなるはずです。
さらに、水泳や水中ウォーキングは、身体への負担が少ない全身運動です。
自宅にプールがあれば、ジムに通う手間なく、いつでも好きな時に運動習慣を取り入れることができます。
日々の健康維持や体力向上、ダイエットにも繋がり、医療費の削減といった長期的な視点での費用対効果も考えられます。
資産価値の向上
適切に設計・管理された美しいプールは、住宅の資産価値を高める要因となり得ます。
特に、高級住宅街やリゾート地においては、プール付きの物件は大きな付加価値を持ち、売却時に有利に働く可能性があります。
もちろん、プールを設置した費用がそのまま上乗せされるわけではありませんが、他の物件との差別化を図る強力なアピールポイントになることは間違いありません。
これは、初期投資が将来的に資産として還元される可能性を示唆しています。
非日常を日常にする贅沢
ホテルやリゾートでしか味わえなかった「プールのある暮らし」が、自宅で毎日実現できること。
これこそが、最大の費用対効果、プライスレスな価値と言えるかもしれません。
朝起きてすぐにプールでひと泳ぎする、プールサイドで読書やブランチを楽しむ、夜は水面に映る星を眺める。
こうした非日常的な体験が日常になることで、生活全体の満足度が大きく向上します。
自宅が、単なる住む場所から、心から安らげるリゾート空間へと生まれ変わるのです。
自宅にプールを作る費用を考える際には、こうした金銭では測れない豊かな経験価値も、重要な判断材料として考慮することが大切です。
無駄な出費を避けるための賢い業者選び
自宅にプールを作るという大きなプロジェクトを成功させるためには、信頼できるパートナー、つまり施工業者選びが極めて重要です。
業者選びを誤ると、予算を大幅にオーバーしたり、施工不良によるトラブルに見舞われたりと、後悔する結果になりかねません。
無駄な出費を避け、安心して理想のプールを実現するための、賢い業者選びのポイントを解説します。
複数の業者から相見積もりを取る
まず基本となるのが、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。
1社だけの見積もりでは、その金額が適正なのかどうか判断できません。
最低でも3社程度から見積もりを取り、価格や提案内容を比較検討することが不可欠です。
ただし、単に最も安い業者を選べば良いというわけではありません。
見積もりの安さには、使用する資材のグレードが低かったり、必要な工事が含まれていなかったりといった理由が隠れている場合もあります。
価格だけでなく、見積書の内容を詳細にチェックすることが重要です。
見積書の内容を徹底比較する
良い見積書は、「一式」といった大雑把な記載が少なく、各工事項目や使用する機器の型番まで詳細に記載されています。
以下のポイントに注意して、各社の見積書を比較しましょう。
- 工事範囲の確認:掘削工事、基礎工事、プール本体設置、配管工事、防水工事、埋め戻し、デッキやフェンスの設置など、どこまでが見積もりに含まれているか。
- 使用機器のスペック:ろ過装置やポンプ、ヒーター、水中照明などのメーカーや型番が明記されているか。性能によって価格や維持費が変わります。
- 諸経費の内訳:設計料、現場管理費、残土処分費などが明確に記載されているか。
- 追加工事の可能性:地盤改良が必要になった場合など、追加で費用が発生する可能性について言及があるか。
不明な点があれば、遠慮なく業者に質問し、納得できるまで説明を求めましょう。
誠実な業者であれば、丁寧に回答してくれるはずです。
施工実績と専門性を確認する
プールの施工には、一般的な住宅建築とは異なる専門的な知識と技術が要求されます。
その業者が、過去にどれくらいのプール施工実績があるかを確認することは非常に重要です。
できれば、実際にその業者が施工したプールを見せてもらうのが理想的です。
写真だけでなく、実物を見ることで、その業者の技術力やデザインセンスを確かめることができます。
また、担当者との相性も大切です。
こちらの要望を親身に聞いて、専門家としての的確なアドバイスをくれるか、コミュニケーションがスムーズに取れるかといった点も、業者選びの重要な判断基準となります。
保証とアフターサービス
プールは作って終わりではありません。
完成後も、定期的なメンテナンスや万が一のトラブル対応が必要になります。
そのため、業者が提供する保証内容やアフターサービスの体制を必ず確認してください。
構造体の保証期間、設備の保証期間、定期点検の有無や内容、緊急時の対応窓口など、書面で明確に提示してもらうことが大切です。
地域に根ざし、長年にわたって事業を続けている業者は、長期的なサポートも期待できるため、安心感が高いと言えるでしょう。
設置までにかかる工事期間の目安
「自宅にプールを作りたい」と思い立ってから、実際にプールが完成して水に入れるようになるまで、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。
特に「来年の夏までには完成させたい」といった希望がある場合、工事期間を把握しておくことは計画を進める上で非常に重要です。工事期間は、プールの種類や規模、天候などによって変動しますが、ここでは一般的な目安を解説します。
置き型・地上設置型プールの場合
地面の掘削を伴わない置き型や地上設置型のプールは、最も工期が短いタイプです。
まず、設置場所の地盤を平らにならす整地作業が必要ですが、これは1〜2日程度で完了します。
その後、プールの部材を搬入し、現地で組み立てていきます。
組み立て作業自体は、プールのサイズにもよりますが、1〜3日程度が目安です。
ろ過装置などの設備を接続し、試運転を行えば完成となります。
したがって、天候に恵まれれば、契約から1週間〜2週間程度で設置が完了することも可能です。
ただし、人気の製品は在庫切れの場合もあるため、業者への相談や契約は早めに行うのが賢明です。
埋設型FRPプールの場合
地面に埋め込むFRPプールの場合、工程が格段に増えるため、工期も長くなります。
一般的な流れと期間の目安は以下の通りです。
- 1. 設計・確認申請(約1ヶ月):プランを決定し、建築確認申請が必要な場合は手続きを行います。
- 2. 掘削・基礎工事(約1〜2週間):設計図に基づいて地面を掘削し、コンクリートで基礎を造ります。
- 3. プール本体設置(1〜2日):工場から運ばれてきたFRP製のプール本体をクレーンで吊り上げ、基礎の上に設置します。
- 4. 配管・設備工事(約1週間):ろ過装置や給排水の配管、電気配線などを行います。
- 5. 埋め戻し・外構工事(約1〜2週間):プール周囲を土で埋め戻し、デッキやタイルなどのプールサイドを仕上げます。
これらの工程を合計すると、工事開始から完成までの期間は、およそ1.5ヶ月から3ヶ月程度が目安となります。
ただし、これは工事が順調に進んだ場合の話です。
雨が続くと掘削やコンクリート工事ができないため、工期が延びる可能性があります。
埋設型コンクリートプールの場合
完全オーダーメイドのコンクリートプールは、最も工期が長くなります。
FRPプールと同様の工程に加えて、現場で鉄筋を組み、型枠を設置し、コンクリートを打設・養生するという、時間のかかる作業が必要になるためです。
特にコンクリートは、強度が出るまでに一定の養生期間(通常は数週間)を要します。
その後、防水工事、タイル貼りなどの仕上げ工事と続きます。
そのため、設計段階から含めると、完成までには短くても3ヶ月、規模やデザインが複雑な場合は半年以上かかることも珍しくありません。
コンクリートプールを計画する場合は、時間に十分な余裕を持って、1年がかりのプロジェクトと考えるくらいの心づもりでいると良いでしょう。
いずれのプールを設置する場合でも、夏の使用を目指すのであれば、前年の秋から冬にかけて業者に相談を開始するのが理想的なスケジュールと言えます。
自宅にプールを作る費用以外の維持費や税金と注意点
◆この章のポイント◆
- ランニングコストで重要な維持費の内訳
- 見落としがちな水道代の年間シミュレーション
- 気になる固定資産税への影響について
- 設置してから後悔しないためのポイント
- 知っておきたい自宅プールのデメリット
- 総まとめ!後悔しない自宅にプールを作る費用の考え方
ランニングコストで重要な維持費の内訳
自宅にプールを持つということは、設置時の初期費用(イニシャルコスト)だけでなく、継続的に発生する維持費(ランニングコスト)とも付き合っていくことを意味します。
この維持費を事前にしっかりと把握しておかないと、「思ったよりお金がかかって、プールを使うのが億劫になってしまった」という事態になりかねません。
ここでは、主な維持費の内訳について詳しく解説します。
水道代
プールの維持費としてまず思い浮かぶのが水道代です。
最初にプールを満水にする際にまとまった費用がかかるほか、シーズン中は蒸発や清掃で失われた分の水を補充する必要があります。
具体的な金額は次の項目でシミュレーションしますが、維持費の中でも重要な割合を占めるコストです。
電気代
次に重要なのが電気代です。
プールの水を清潔に保つためには、「循環ろ過装置」を稼働させる必要があります。
この装置は、プールの水を吸い込み、フィルターを通して汚れを取り除き、再びプールに戻すという役割を担っています。
一般的に、プールの全水量が1日数回循環するように、ポンプを1日数時間稼働させます。
このポンプを動かすための電気代が、シーズン中は毎月発生します。
ポンプの性能や稼働時間にもよりますが、月々数千円から1万円程度が目安です。
また、水温を快適に保つためのヒーターや、夜間にプールを美しく演出する水中照明を設置した場合は、その分の電気代も加算されます。
薬剤費
ろ過装置だけでは、細菌や藻の発生を完全に防ぐことはできません。
そのため、プールの水を衛生的に保つために、塩素系の消毒剤や藻の発生を抑制する薬剤などを定期的に投入する必要があります。
これらの薬剤費は、プールの大きさや使用頻度によって異なりますが、年間にすると数万円程度かかるのが一般的です。
適切な水質管理は、利用者の健康を守る上で不可欠ですので、決して軽視できないコストと言えます。
メンテナンス・清掃費用
プールを快適に使い続けるためには、日々の清掃が欠かせません。
水面に浮いた落ち葉やゴミを網ですくったり、プールサイドを清掃したりといった作業です。
また、数年に一度は、ろ過装置のフィルター(砂やカートリッジ)の交換が必要になります。
これらのメンテナンスを専門業者に依頼する場合は、その都度費用が発生します。
例えば、シーズンオフの間のプール清掃や、シーズン開始前の水質チェックなどをパッケージで提供している業者もあります。
自分でメンテナンスを行うことも可能ですが、その場合は清掃用具の購入費用がかかります。
これらの維持費を合計すると、プールの規模や設備にもよりますが、年間で10万円から30万円程度のランニングコストを見込んでおくと良いでしょう。
自宅にプールを作る費用を検討する際には、このランニングコストも予算に含め、長期的な資金計画を立てることが重要です。
見落としがちな水道代の年間シミュレーション
プールの維持費の中でも、特に気になるのが水道代ではないでしょうか。
「プールの水っていくらくらいかかるの?」という疑問は、多くの方が抱くはずです。
水道代は、お住まいの地域の水道料金単価やプールの大きさによって変動しますが、ここでは具体的なモデルケースを用いて、年間の水道代をシミュレーションしてみましょう。
シミュレーションの前提条件
- プールのサイズ:一般的な家庭用サイズとして、幅3m × 長さ7m × 平均水深1.2mと仮定します。
- プールの水量:3m × 7m × 1.2m = 25.2㎥ (25,200リットル)
- 水道料金:全国平均的な単価として、1㎥あたり200円(上水道・下水道料金合計)と設定します。
- 利用期間:5月から9月までの5ヶ月間とします。
初期費用:プールを満水にするための水道代
まず、シーズン開始時にプールを水で満たすための費用を計算します。
計算式は「プールの水量 × 水道料金単価」です。
25.2㎥ × 200円/㎥ = 5,040円
最初にプールを満タンにするのに、約5,000円の水道代がかかることがわかります。
ただし、これはあくまで一度空の状態から満たす場合です。
通常、シーズンオフでも水は抜かずにカバーをかけておくことが多いため、毎年この金額がまるまるかかるわけではありません。
維持費用:シーズン中の補充にかかる水道代
シーズン中は、主に以下の要因で水が減少するため、定期的な補充が必要になります。
- 蒸発:天候や気温に左右されますが、夏場は1日に数ミリから1センチ程度水が蒸発します。
- オーバーフロー:人が入ることによって溢れ出る水。
- フィルターの逆洗浄:ろ過装置のフィルターに溜まった汚れを洗い流すために、定期的にプールの水を排出します。(バックウォッシュ)
これらの要因で失われる水量を、仮にシーズン中(5ヶ月間)にプール全体の水量の50%を補充すると仮定してみましょう。
補充する水量は、25.2㎥ × 50% = 12.6㎥ となります。
この補充にかかる水道代は、
12.6㎥ × 200円/㎥ = 2,520円
となります。
年間水道代の合計
上記のシミュレーションを合計すると、
初期費用 5,040円 + 維持費用 2,520円 = 7,560円
このモデルケースでは、年間の水道代は約7,500円〜8,000円程度と試算できます。
「意外と安い」と感じた方も多いのではないでしょうか。
もちろん、これはあくまで一つの目安です。
プールが大きくなればその分水量も増えますし、バックウォッシュの頻度や天候によっても補充量は変わってきます。
また、温水プールにして蒸発量が増えたり、水の入れ替えを頻繁に行ったりすれば、水道代はさらに増加します。
雨水を貯めて利用するシステムや、蒸発を抑えるプールカバーを効果的に使用することで、水道代を節約することも可能です。
自宅にプールを作る費用を考える際には、こうした具体的な数字を参考に、ご自身のプランに合わせた水道代を予測してみることが大切です。
気になる固定資産税への影響について
自宅にプールを設置する際、見落としがちですが非常に重要なのが「固定資産税」への影響です。
「プールを作ると税金が高くなるの?」という疑問は、多くの方が抱く不安の一つでしょう。
結論から言うと、設置するプールの種類によっては、固定資産税の課税対象となり、納税額が増える可能性があります。
固定資産税の対象となるプールとは?
固定資産税は、土地や家屋といった「固定資産」に対して課される税金です。
この「家屋」の定義が、プールと固定資産税の関係を理解する上での鍵となります。
地方税法では、家屋を「住家、店舗、工場、倉庫その他の建物をいう」と定義しており、その認定基準として以下の3つの要件を挙げています。
- 外気分断性:屋根及び周壁又はこれに類するものを有し、独立して風雨をしのぐことができる状態にあること。
- 土地への定着性:基礎などで物理的に土地に固着して、永続的に使用できる状態にあること。
- 用途性:その目的とする用途に供し得る状態にあること。
一見すると、屋根のないプールは「外気分断性」を満たさないため、家屋に該当しないように思えます。
しかし、判例や総務省の通達では、「家屋と一体となってその効用を高めるもの」も家屋の評価額に含める、とされています。
この考え方に基づき、基礎工事を伴う「埋設型プール(FRP製やコンクリート製)」は、家屋と一体の設備と見なされ、固定資産税の課税対象となるのが一般的です。
一方で、地面の工事を伴わず、いつでも移動・撤去が可能な「置き型プール」や「地上設置型プール」は、土地への定着性がないと判断され、原則として固定資産税の対象外となります。
固定資産税はいくら増えるのか?
では、埋設型プールを設置した場合、固定資産税は具体的にどれくらい増えるのでしょうか。
固定資産税の額は、「課税標準額(評価額)× 税率(標準1.4%)」で計算されます。
プールを設置すると、そのプールの再建築費(同じものを新築した場合にかかる費用)を基準に評価額が算出され、それが既存の家屋の評価額に加算されます。
プールの評価額は、その構造や規模、使用されている資材によって異なりますが、一般的に、プール設置にかかった費用の50%~70%程度が評価額の目安と言われています。
例えば、500万円かけてFRPプールを設置した場合を考えてみましょう。
評価額がその60%の300万円と査定されたとすると、年間の固定資産税増加額は、
300万円 × 1.4% = 42,000円
となります。
つまり、年間で約4万円強の税負担増となる計算です。
これはあくまで概算であり、実際の評価額や税額は、自治体の家屋調査によって個別に決定されます。
自宅にプールを作る費用の計画段階で、設置を検討しているプールの種類が固定資産税の対象になるか、また、おおよその税額はどれくらいになりそうか、施工業者や所在地の市町村役場(資産税課など)に事前に確認しておくと、より安心して計画を進めることができるでしょう。
設置してから後悔しないためのポイント
夢にまで見た自宅プールを手に入れたにもかかわらず、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうケースも残念ながら存在します。
高額な費用をかけたからこそ、そうした事態は絶対に避けたいものです。
ここでは、プールを設置した後に後悔しがちなポイントと、それを避けるための対策を具体的に解説します。
「思ったよりも使わなかった」という後悔
最も多い後悔が、「最初の数年は楽しんだけど、だんだん使わなくなってしまった」というものです。
特に、お子さんのために設置した場合、子どもが成長してプール遊びに興味を示さなくなると、途端に利用頻度が減ることがあります。
対策:
- ライフプランを考える:自分たちの年齢や子どもの成長など、10年後、20年後を見据えて、本当にプールを使い続けるかを家族で話し合いましょう。
- 多目的な活用法を考える:子どもが遊ぶだけでなく、大人のリラクゼーション空間、健康のための運動スペース、友人との交流の場など、様々な使い方を計画しておくことが重要です。
- 大きすぎないサイズを選ぶ:見栄を張って大きすぎるプールを作ると、維持管理が大変になり、使うのが億劫になる原因になります。家族構成や庭の広さに合った、身の丈のサイズを選ぶことが後悔しないコツです。
「維持管理が想像以上に大変」という後悔
日々の水質管理や清掃は、プールを快適に保つために不可欠ですが、これを負担に感じて後悔する人も少なくありません。
落ち葉や虫の除去、定期的な薬剤の投入、フィルターの清掃など、思った以上に手間と時間がかかるのが現実です。
対策:
- 維持管理の楽な設備を導入する:初期費用はかかりますが、自動でゴミを吸引してくれるプールロボットや、薬剤の自動投入装置、落ち葉の侵入を防ぐプールカバーなどを導入することで、日々の手間を大幅に削減できます。
- 維持費を予算に組み込む:前述の通り、年間の維持費をあらかじめ計算し、家計の予算に組み込んでおきましょう。金銭的な負担感を減らすことができます。
- 業者にメンテナンスを依頼する:自分で管理するのが難しい場合は、専門業者に年間メンテナンスを依頼するのも一つの手です。費用はかかりますが、プロに任せる安心感と、自分の時間を確保できるメリットがあります。
「近隣トラブルや安全性」への配慮不足
プールがあることで、子どもの歓声や友人を招いた際の話し声が騒音となり、ご近所とのトラブルに発展する可能性があります。
また、小さなお子さんやペットがいる家庭では、転落事故などのリスクも常に考えなければなりません。
対策:
- 防音・プライバシー対策:計画段階で、隣家との間に目隠しフェンスや植栽を設けるなど、プライバシーと防音に配慮した設計を心掛けましょう。
- 安全対策の徹底:プール周囲に鍵付きのフェンスを設置することは、子どもの安全を守る上で非常に重要です。また、使用しないときはプールカバーをかけておくことで、転落事故のリスクを減らせます。
- ご近所への配慮:プールを使用する時間帯に気を配ったり、パーティーなどを行う際は事前に一声かけたりするなど、日頃から良好なご近所付き合いを意識することが大切です。
自宅にプールを作る費用だけでなく、こうした長期的な視点を持つことが、後悔のない豊かなプールライフを送るための鍵となります。
知っておきたい自宅プールのデメリット
自宅にプールを持つことは多くのメリットがあり、夢のある話ですが、その一方で、必ず知っておかなければならないデメリットや注意点も存在します。
自宅にプールを作る費用という大きな決断をする前に、良い面だけでなく、現実的な課題もしっかりと理解しておくことで、設置後の「こんなはずではなかった」という後悔を防ぐことができます。
ここでは、費用面以外の主なデメリットについて解説します。
1. 維持管理の手間と時間
これは後悔のポイントでも触れましたが、最も大きなデメリットと言えるでしょう。
プールは「作って終わり」の設備ではありません。
美しい水質と快適な環境を維持するためには、継続的な管理が不可欠です。
- 日々の清掃:風で飛んできた落ち葉や虫、砂埃などを網ですくい取る作業。
- 水質管理:専用のキットで水質(pH値や塩素濃度)をチェックし、必要に応じて薬剤を投入する作業。
- 設備チェック:ろ過装置のフィルターの清掃や逆洗浄など、定期的なメンテナンス。
これらの作業を怠ると、水が濁ったり、藻が発生したりして、とても泳げる状態ではなくなってしまいます。
こうした手間と時間をかけ続ける覚悟があるか、あるいは、管理を業者に委託する費用を負担できるかを、事前に検討する必要があります。
2. 安全性の確保と管理責任
自宅にプールがあるということは、常に水辺のリスクと隣り合わせであることを意味します。
特に、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、万が一の転落事故を防ぐための最大限の配慮が求められます。
プール周囲を囲うフェンスの設置や、施錠管理の徹底、子どもが一人で庭に出ないようにするなどの対策は必須です。
また、友人を招いた際に起きた事故についても、家の所有者として管理責任を問われる可能性があります。
この「常に安全を管理し続けなければならない」という精神的な負担は、デメリットとして認識しておくべきでしょう。
3. 近隣への配慮とトラブルのリスク
住宅密集地では、プールが原因でご近所との関係が悪化するケースも考えられます。
主な原因は「騒音」と「プライバシー」です。
- 騒音:子どもたちの歓声や、プールサイドでの会話、ろ過装置の作動音などが、隣家にとっては騒音と感じられることがあります。
- プライバシー:隣家の2階からプールが丸見えになってしまう、ライトアップが眩しいなど、お互いの視線が気になることで、気まずい思いをする可能性があります。
計画段階で、フェンスや植栽による目隠しを検討したり、使用する時間帯に配慮したりするなど、ご近所への気配りが不可欠です。
4. 虫の問題
水辺には、どうしても虫が集まりやすくなります。
特に、蚊(ボウフラ)の発生源にならないよう、水の管理は徹底しなければなりません。
また、アブやハチなどが飛んでくることもあり、虫が苦手な方にとっては大きなストレスになる可能性があります。
これらのデメリットを理解した上で、それでも「プールのある暮らし」の魅力が上回ると判断できるかどうかが、設置を決断する上での重要な分かれ道となります。
憧れだけで突っ走るのではなく、現実的な側面にも目を向けて、総合的に検討することが大切です。
総まとめ!後悔しない自宅にプールを作る費用の考え方
これまで、自宅にプールを作る費用について、その相場から種類、維持費、税金、そしてメリット・デメリットに至るまで、様々な角度から詳しく解説してきました。
多くの情報をインプットした今、改めて「後悔しないためには、費用をどのように考えれば良いのか」を整理し、この記事の結論としたいと思います。
自宅プールは、単なる高価な設備ではありません。
それは、家族のライフスタイルを豊かにし、かけがえのない時間と体験を生み出すための「投資」です。
だからこそ、目先の金額だけで判断するのではなく、長期的な視点でその価値を考える必要があります。
まず、最も重要なのは、ご自身の家族にとって「なぜプールが必要なのか」という目的を明確にすることです。
「子どものため」「健康のため」「リラックスのため」など、その目的によって最適なプールの種類や規模、必要な設備は自ずと変わってきます。
目的が明確であれば、予算内で最大限の効果を得るための賢い選択ができるはずです。
次に、初期費用である「自宅にプールを作る費用」だけでなく、水道代や電気代、固定資産税といった「ランニングコスト」まで含めたトータルの費用を必ず試算してください。
「建てられたけど、維持できない」というのが最も悲しい結末です。
長期的な資金計画を立て、無理なく楽しみ続けられる範囲で計画を進めることが、後悔を避けるための絶対条件と言えるでしょう。
そして、メリットの裏にあるデメリットやリスクにも、しっかりと目を向ける勇気が大切です。
維持管理の手間、安全管理の責任、近隣への配慮。
これらを「自分ごと」として捉え、具体的な対策を講じることができるかどうかが問われます。
自動清掃機やプールカバーといった設備への投資は、初期費用を押し上げるかもしれませんが、長期的に見れば、手間やストレスを軽減し、結果的に満足度を高める賢い投資となる可能性があります。
最後に、この記事で得た知識を元に、信頼できる専門業者に相談してみてください。
あなたの夢や不安を親身に聞き、プロの視点から最適なプランを提案してくれるパートナーを見つけることが、プロジェクト成功への最後の、そして最も重要な鍵となります。
本日のまとめ
- 自宅プールの費用は置き型なら数十万円から埋設型なら数千万円まで幅広い
- 費用の内訳は本体価格だけでなく掘削や配管などの工事費が含まれる
- プールの種類は大きく分けて置き型・FRP製・コンクリート製の3種類
- デザインの自由度を求めるならコンクリート製費用を抑えるなら置き型が選択肢
- 年間の維持費は水道代・電気代・薬剤費などで10万円から30万円が目安
- 水道代のシミュレーションでは一般的な家庭用サイズで年間1万円弱が目安
- 埋設型プールは家屋と一体と見なされ固定資産税の課税対象になる
- 固定資産税は年間で数万円程度増加するケースが多い
- 後悔しないためにはライフプランに合わせたサイズ選びが重要
- 維持管理の手間を軽減する自動清掃機やプールカバーの導入も検討する
- 安全性確保のため鍵付きフェンスの設置は必須と考える
- 騒音やプライバシーの問題など近隣への配慮を忘れない
- 業者選びは複数の相見積もりと施工実績の確認が不可欠
- 保証やアフターサービスの内容も契約前に必ず確認する
- 自宅にプールを作る費用は初期費用と維持費の総額で判断することが大切

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参考サイト
【プロが解説】プライベートプールの施工費用と維持費について|pool construction method
自宅の庭にプールを作る費用相場はいくら?維持費と施工費を抑える方法 – ひだまりハウス野田店
マイホームにプールを設置する費用は?具体的な内訳と注意点
自宅に設置するプールの施工費用は?相場や自宅プールのメリット・デメリットを解説
一戸建てにプールを設置するメリット・デメリット!工事費用や維持費も解説 – 大東建託リーシング
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