こんにちは、サイト管理人です
テニス愛好家であれば、一度は「好きな時にいつでもプレーしたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。
その究極の形が、テニスコートを家に作ることかもしれません。
しかし、実際にテニスコートを家に作るとなると、どれくらいの費用がかかるのか、どのくらいの土地の広さが必要なのか、具体的なイメージが湧きにくいものです。
また、コートの種類によって特徴や価格がどう違うのか、DIYで少しでもコストを抑えることはできないのか、といった疑問も次々と浮かんでくるでしょう。
さらに、完成後の維持費や、意外と見落としがちな固定資産税の問題、信頼できる施工業者をどうやって見つければ良いのかなど、考えるべきことは多岐にわたります。
夜間もプレーを楽しむためには照明設備の検討も必要ですし、安全を確保するためのフェンス設置も欠かせません。
この記事では、そうしたテニスコートを家に作る際に生じるあらゆる疑問や不安を解消し、あなたの夢を実現するための一助となる情報をお届けします。
費用や土地の広さといった基本的な情報から、具体的なコートの種類、施工業者の選び方、そして完成後のメンテナンスに至るまで、網羅的に詳しく解説していきます。
◆このサイトでわかる事◆
- テニスコートを家に作るために必要な土地の広さ
- コートの種類ごとの特徴とメリット・デメリット
- 砂入り人工芝やハードコートなどの具体的な費用相場
- 照明やフェンスといった付帯工事にかかる追加費用
- DIYでテニスコートを作る際の現実的な可能性
- 信頼できる施工業者の選び方と工事期間の目安
- 完成後の維持費や固定資産税に関する重要な知識

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テニスコートを家に作るための費用と基本知識

◆この章のポイント◆
- まずは必要な土地の広さを確認しよう
- コートの種類とサーフェスごとの特徴
- 砂入り人工芝コートのメリットとは?
- ハードコートやクレーコートの価格相場
- 照明やフェンスなど付帯工事の費用
まずは必要な土地の広さを確認しよう
テニスコートを家に作ると決意した際、最初にクリアしなければならないのが土地の確保です。
一体どれくらいの広さがあれば、快適にプレーできるテニスコートが作れるのでしょうか。
ここでは、公式な寸法から推奨される広さまで、具体的に解説いたします。
公式寸法と推奨されるスペース
テニスコート自体の国際的な公式寸法は、縦23.77m × 横10.97m(ダブルスの場合)と定められています。
しかし、これはあくまでライン内のプレーエリアの大きさです。
実際には、プレーヤーがコート外に飛び出してボールを追いかけるための安全なスペース、いわゆる「アウトスペース(ランオフ)」が必要となります。
このアウトスペースが狭いと、思い切ったプレーができず、怪我のリスクも高まってしまうでしょう。
国際テニス連盟(ITF)が推奨する広さは、ベースライン後方が6.4m以上、サイドライン横が3.66m以上とされています。
これを基に計算すると、コート全体の大きさは縦36.57m × 横18.29mとなり、総面積は約669平方メートル(約202坪)にもなります。
これは国際大会レベルの基準であり、個人の住宅に設置するにはかなり広い土地が必要となるでしょう。
一般的な住宅で確保すべき広さの目安
個人が自宅にテニスコートを設置する場合、必ずしも国際基準を満たす必要はありません。
一般的な目安としては、ベースライン後方に5m程度、サイドライン横に3m程度のアウトスペースを確保することが推奨されます。
この場合、コート全体の寸法は縦33.77m × 横16.97mとなり、総面積は約573平方メートル(約173坪)です。
これでもかなりの広さですが、最低限確保したいラインとして、ベースライン後方3.6m、サイドライン横1.8mという基準もあります。
この最小限のスペースで作る場合の総面積は、約350平方メートル(約106坪)ほどになります。
土地の形状や予算に応じて、確保できる最大限のスペースを検討することが重要です。
計画段階で、どのレベルのプレーを想定しているのか、どれくらいの人数で利用するのかを家族と話し合い、最適な広さを決定しましょう。
施工業者に相談する際には、確保できる土地の正確な寸法を伝え、その範囲内でどのようなレイアウトが可能か、プロの視点からアドバイスを求めるのが賢明です。
- 公式寸法:縦23.77m × 横10.97m
- 国際大会基準の総面積:約669㎡(約202坪)
- 個人住宅での推奨総面積:約573㎡(約173坪)
- 最低限必要な総面積:約350㎡(約106坪)
コートの種類とサーフェスごとの特徴
テニスコートのプレー感やメンテナンス方法は、表面の素材、つまり「サーフェス」によって大きく異なります。
自宅にコートを作るなら、それぞれの特徴を理解し、自分のプレースタイルや予算、メンテナンスにかけられる時間などを考慮して選ぶことが大切です。
ここでは、代表的なサーフェスの種類とその特徴を比較しながら解説します。
ハードコート
ハードコートは、アスファルトやコンクリートの基礎の上に、アクリル樹脂などの合成樹脂を何層にも重ねて作られます。
全米オープンや全豪オープンで採用されていることでも有名ですね。
ボールのバウンドが速く、球足が伸びるのが特徴で、スピード感のあるプレーを好む方に向いています。
天候による影響を受けにくく、水はけが良いため、雨が上がれば比較的早くプレーを再開できるというメリットがあります。
また、日常的なメンテナンスは、ほうきで落ち葉などを掃く程度で済むため、手間がかからない点も魅力と言えるでしょう。
一方で、表面が硬いため、足腰への負担が他のサーフェスに比べて大きいというデメリットがあります。
長時間のプレーや、年齢を重ねてからのプレーでは、体への影響を考慮する必要があるかもしれません。
クレーコート
クレーコートは、土や砂、レンガの粉などを混ぜて作られたサーフェスで、全仏オープンで採用されています。
ボールのバウンドが遅く、高く弾むのが特徴です。
そのため、ラリーが続きやすく、戦略的なプレーを楽しむことができます。
また、表面が滑りやすいため、スライディングフットワークを使いやすく、足腰への負担が少ないという大きなメリットがあります。
しかし、メンテナンスに非常に手間がかかるのが最大のデメリットです。
プレー後には必ず専用のブラシでコートを均し、定期的に水を撒いて乾燥を防ぐ必要があります。
また、雨が降ると長時間使用できなくなり、風で土が飛散することもあるため、管理には覚悟が必要です。
砂入り人工芝(オムニコート)
砂入り人工芝コートは、短いパイルの人工芝の間に砂を充填したサーフェスで、日本では非常に人気があります。
一般的に「オムニコート」と呼ばれていますね。
水はけが抜群に良く、多少の雨でもプレーが可能で、雨上がりもすぐに乾くため、稼働率が非常に高いのが最大の利点です。
ボールのバウンドはやや速めですが、砂がクッションの役割を果たすため、足腰への負担はハードコートよりも軽減されます。
メンテナンスも比較的容易で、定期的なブラッシングと砂の補充が主な作業となります。
ただし、砂が固まったり、コケが生えたりすることもあるため、専門業者による定期的なメンテナンスも必要となるでしょう。
グラスコート(天然芝)
グラスコートは、ウィンブルドン選手権で知られる、天然の芝生で作られたサーフェスです。
ボールが非常に速く、低く滑るようにバウンドするため、サーブ&ボレーなどの速い展開のテニスに適しています。
プレーヤーにとって体への負担が最も少ないという利点がありますが、個人宅での維持管理は極めて困難です。
毎日の水やりや芝刈り、肥料の散布、害虫駆除など、専門的な知識と多大な労力が必要となるため、一般の住宅に設置するサーフェスとしては現実的ではありません。
以下に各サーフェスの特徴をまとめました。
| サーフェス種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ハードコート | 球足が速い | メンテナンスが容易、天候の影響が少ない | 足腰への負担が大きい |
| クレーコート | 球足が遅く、高く弾む | 足腰への負担が少ない | メンテナンスに手間がかかる、雨に弱い |
| 砂入り人工芝 | 水はけが良い | 天候に左右されにくい、足腰への負担が中程度 | 定期的な砂の補充やメンテナンスが必要 |
| グラスコート | 球足が非常に速い | 体への負担が最も少ない | 維持管理が極めて困難 |
砂入り人工芝コートのメリットとは?
日本のテニス環境において、砂入り人工芝、いわゆるオムニコートは非常にポピュラーな存在です。
多くのテニススクールや公共施設で採用されており、その使いやすさには定評があります。
テニスコートを家に作る際に、この砂入り人工芝を選ぶことには多くのメリットが存在します。
なぜこれほどまでに支持されているのか、その理由を深く掘り下げてみましょう。
天候に左右されない高い稼働率
最大のメリットは、その圧倒的な水はけの良さです。
砂入り人工芝の基盤は透水性の構造になっており、雨水は速やかに地面に浸透していきます。
そのため、クレーコートのように雨が降ると水たまりができて長時間使えなくなる、ということがありません。
小雨程度であればプレーを続けることも可能ですし、雨が上がればすぐにコートが乾き、プレーを再開できます。
「テニスをしたい」と思ったときに、天候を気にすることなくいつでもプレーできる環境が手に入るのは、この上ない魅力と言えるでしょう。
年間を通してコートを利用できる日数が格段に増え、投資した価値を最大限に享受できます。
プレーヤーの身体への優しさ
ハードコートが足腰に負担をかけやすいのに対し、砂入り人工芝は適度なクッション性を持っています。
人工芝のパイルと充填された砂が衝撃を吸収してくれるため、膝や腰への負担が軽減されます。
これにより、長時間のプレーでも疲れにくく、怪我のリスクを低減させる効果が期待できるでしょう。
また、表面の砂によって適度に滑るため、急なストップや方向転換の際に体への負担を和らげてくれます。
年齢を問わず、家族みんなで安全にテニスを楽しむことができるサーフェスと言えます。
メンテナンスのしやすさと維持コスト
クレーコートが毎日のブラッシングや散水を必要とするのに比べ、砂入り人工芝の日常的なメンテナンスは比較的簡単です。
主な作業は、使用後に専用のブラシで砂を均すことくらいでしょう。
これにより、砂の偏りをなくし、均一なバウンドを保つことができます。
もちろん、長期間使用していると砂が減少したり、固まったり、あるいはコケや雑草が生えてきたりすることもあります。
そのため、数年に一度は専門業者による砂の補充やクリーニングなどのプロフェッショナルなメンテナンスが必要になります。
しかし、日々の管理の手間が少ないことは、個人でコートを所有する上で非常に大きなメリットです。
維持管理にかかる時間と労力を最小限に抑えつつ、常に良好なコンディションでプレーを楽しむことが可能になります。
ハードコートやクレーコートの価格相場
テニスコートを家に作る上で、最も気になるのが費用ではないでしょうか。
コートの建設費用は、選択するサーフェスの種類によって大きく変動します。
ここでは、代表的なハードコートとクレーコート、そして人気の砂入り人工芝コートの価格相場について、具体的な内訳とともに解説していきます。
なお、これらの価格はあくまで一般的な目安であり、土地の状況(造成の要否など)や地域、業者によって変動することをご了承ください。
ハードコートの費用
ハードコートの建設費用は、一般的に500万円から800万円程度が相場とされています。
この費用の内訳は、主に以下のようになります。
- 路盤工事:地面を掘削し、砕石を敷き詰めて転圧する基礎工事です。コートの平坦性を保つための重要な工程で、150万円~250万円程度かかります。
- 基層・表層工事:路盤の上にアスファルトやコンクリートの層を作り、その上にアクリル樹脂系の塗料をコーティングします。これが最も費用のかかる部分で、300万円~500万円程度です。
- その他:ライン引きやネットポストの設置など、仕上げの費用として50万円程度が見込まれます。
ハードコートは初期費用が比較的高めですが、その後のメンテナンス費用を抑えられるのが利点です。
クレーコートの費用
クレーコートは、ハードコートに比べて初期費用を安く抑えることが可能です。
一般的な価格相場は、400万円から700万円程度です。
主な費用の内訳は以下の通りです。
- 路盤工事:ハードコートと同様に基礎工事が必要ですが、水はけを考慮した暗渠排水設備の設置が含まれることが多いです。費用は150万円~250万円程度です。
- 表層工事:路盤の上に荒木田土や砂、レンガの粉などを敷き詰めて固めます。材料費は比較的安いですが、専門的な技術を要します。費用は200万円~400万円程度です。
- その他:ラインテープやネットポスト、散水設備の設置費用などで50万円程度です。
初期費用は魅力的ですが、前述の通り、維持管理に手間とコストがかかることを念頭に置く必要があります。
砂入り人工芝コートの費用
日本で人気の砂入り人工芝コートの費用相場は、ハードコートと同等か少し高めで、600万円から1,000万円程度となります。
透水性の高い路盤工事や高品質な人工芝を使用するため、材料費が高くなる傾向にあります。
費用の内訳としては、路盤工事に200万円~300万円、人工芝の敷設と砂の充填に350万円~600万円、その他設備に50万円程度が目安です。
初期投資は大きいですが、天候に左右されず利用価値が高いこと、メンテナンスが比較的楽なことを考えると、長期的な視点ではコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるかもしれません。
照明やフェンスなど付帯工事の費用
テニスコート本体の工事費用に加えて、快適で安全なプレー環境を整えるためには、いくつかの付帯工事が必要になります。
特に、コートを囲うフェンスと、夜間プレーを可能にする照明設備は、多くの方が設置を希望されるでしょう。
これらの費用は本体工事費とは別にかかるため、総予算を計画する上で必ず考慮に入れておく必要があります。
フェンスの設置費用
フェンスは、ボールがコート外に飛び出すのを防ぎ、安全を確保するために不可欠な設備です。
テニスコート用のフェンスは、一般的に高さ3mから4mのものが使用されます。
材質は、耐久性が高く錆びにくいビニールコーティングされたものが主流です。
フェンスの設置費用は、コートの周囲の長さやフェンスの高さ、支柱の種類、出入り口の数などによって変動しますが、一般的な広さのコート(約173坪)を囲う場合、150万円から300万円程度が相場となります。
費用を抑えたい場合は、プレーに直接影響しないエリアの高さを少し低くするなどの工夫も考えられます。
しかし、安全性に関わる部分なので、専門業者とよく相談し、必要な高さと強度を確保することが重要です。
夜間照明の設置費用
日中だけでなく、仕事終わりや涼しい夜間にもテニスを楽しみたいと考えるなら、照明設備の設置は必須です。
テニスコートの照明には、コート全体を均一に明るく照らし、プレーヤーが眩しさを感じないような配慮が求められます。
近年では、消費電力が少なく長寿命なLED照明が主流となっています。
照明の設置費用は、設置する照明の数や種類(LEDかハロゲンかなど)、ポールを建てる基礎工事の規模によって大きく変わります。
一般的には、コート1面に対して4基から8基の照明を設置します。
費用相場としては、300万円から600万円程度を見ておく必要があるでしょう。
初期費用は高額ですが、夜間もコートを利用できることで、その価値は格段に上がります。
また、LED照明を選ぶことで、長期的に見た場合の電気代やメンテナンスコストを抑えることができます。
その他の設備費用
フェンスや照明以外にも、より快適な環境を整えるための設備がいくつかあります。
- 審判台・ベンチ:本格的な試合形式でのプレーを想定する場合や、休憩スペースとして。数万円から数十万円程度です。
- 防風ネット:風が強い地域では、プレーの質を保つために有効です。フェンスに取り付ける形で設置し、数十万円程度かかります。
- 練習用具:ボール出しマシンや壁打ち用のボードなど。これらは後からでも追加できますが、計画に含めておくと良いでしょう。
これらの付帯工事費用を合計すると、かなりの金額になることがわかります。
テニスコートを家に作る計画を立てる際は、コート本体の費用だけでなく、これらの付帯工事費も含めた総額で予算を組むことが、後悔しないための重要なポイントです。
テニスコートを家に作る際の注意点と業者選び
◆この章のポイント◆
- DIYで費用を抑えることは可能か?
- 信頼できる施工業者の見つけ方
- 完成までの工事期間はどのくらい?
- 自宅のテニスコートにかかる維持費
- 気になる固定資産税の扱いについて
- 理想のテニスコートを家に作る計画の進め方
DIYで費用を抑えることは可能か?
「テニスコートを家に作る」という壮大なプロジェクトにおいて、少しでも費用を抑えたいと考えるのは自然なことです。
その手段として「DIY(Do It Yourself)」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、テニスコートの建設は専門的な知識と技術を要する大掛かりな工事であり、その現実性を冷静に判断する必要があります。
DIYが困難な理由
結論から言うと、テニスコートの建設をゼロからすべてDIYで行うことは、ほぼ不可能です。
その理由はいくつかあります。
第一に、基礎となる路盤工事です。
コートの平坦性と水はけを確保するためには、重機を使って地面を正確に掘削し、大量の砕石を敷き詰めて水平に転圧する必要があります。
これは専門の機械と測量技術がなければ実現できません。
第二に、サーフェスの施工です。
ハードコートであれば、アスファルトやコンクリートを均一に敷き、その上にアクリル塗料をムラなく塗布する技術が求められます。
砂入り人工芝であれば、重い人工芝のロールを隙間なく敷き詰め、大量の砂を均等に散布しなければなりません。
これらの作業は、経験豊富な職人でなければ品質を保証するのは難しいでしょう。
もし基礎工事やサーフェス施工に不備があれば、水はけが悪くて水たまりができたり、表面に凹凸ができてイレギュラーバウンドの原因になったりします。
最悪の場合、コートがすぐに劣化してしまい、修繕に多額の費用がかかることにもなりかねません。
部分的にDIYを取り入れる可能性
全てをDIYで行うのは非現実的ですが、部分的に作業を手伝ったり、簡単な設備を自作したりすることで、コスト削減に貢献できる可能性はあります。
例えば、以下のような作業が考えられます。
- 土地の整地:本格的な造成は無理でも、草むしりや小さな石の除去など、専門業者が入る前の下準備を手伝う。
- フェンスの塗装:業者に設置してもらったフェンスの支柱などを、自分で塗装する。
- ベンチや用具入れの製作:休憩用のベンチや、ボールやラケットを収納する小屋などを自作する。
- 日々のメンテナンス:完成後のコートのブラッシングや清掃などを自分で行うことは、維持費の節約に直結します。
施工業者によっては、施主が一部作業に参加することを認めてくれる場合があります。
ただし、安全管理や工事の工程に影響が出る可能性もあるため、必ず事前に業者と相談し、許可を得た範囲で行うようにしてください。
総じて、テニスコート建設におけるDIYは、費用削減の決定的な手段にはなりにくいと言えます。
むしろ、品質の高いコートを長く使うためには、信頼できるプロに任せることが最も賢明な選択と言えるでしょう。
信頼できる施工業者の見つけ方
テニスコートを家に作るという計画の成否は、施工業者選びにかかっていると言っても過言ではありません。
高額な投資を伴うプロジェクトだからこそ、技術力があり、信頼できるパートナーを見つけることが極めて重要になります。
では、どのようにして最適な業者を探し出せば良いのでしょうか。
ここでは、業者選びで失敗しないためのポイントをいくつかご紹介します。
テニスコート施工の実績を確認する
最も重要なのは、その業者がテニスコートの施工を専門的に手がけているか、また豊富な実績があるかという点です。
一般的な外構業者や土木工事業者ではなく、スポーツ施設の建設、特にテニスコートの施工実績が多数ある業者を選びましょう。
業者のウェブサイトで、過去の施工事例の写真やリストを確認するのが第一歩です。
可能であれば、実際にその業者が施工したコートを見学させてもらい、仕上がりの質を自分の目で確かめるのが理想的です。
実績豊富な業者は、様々な土地の状況や予算に応じた最適な提案をしてくれるノウハウを持っています。
複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)
業者選びの基本ですが、必ず2社以上の業者から詳細な見積もりを取り、比較検討することをお勧めします。
これを「相見積もり」と言います。
相見積もりを取ることで、費用の適正価格を把握できるだけでなく、各社の提案内容や対応の違いも見えてきます。
注意すべきは、単に金額の安さだけで判断しないことです。
見積書の内訳を細かくチェックし、どのような工事にどれくらいの費用がかかるのか、材料のグレードは何か、といった点まで確認しましょう。
あまりに安すぎる見積もりは、材料の質を落としていたり、必要な工程を省いていたりする可能性も考えられます。
疑問に思った点は遠慮なく質問し、納得できるまで説明を求める姿勢が大切です。
担当者の対応や提案力を見極める
最初の問い合わせから契約、施工、そしてアフターフォローまで、長い付き合いになるのが施工業者です。
そのため、担当者の人柄や対応の質も重要な判断基準となります。
こちらの要望や質問に対して、親身になって耳を傾け、専門的な知識に基づいて的確なアドバイスをくれる担当者は信頼できます。
また、こちらの予算や土地の制約の中で、どのような選択肢があるのか、それぞれのメリット・デメリットを含めて具体的に提案してくれるかもチェックしましょう。
完成後のメンテナンス方法や保証制度についても、事前にしっかりと説明してくれる業者は安心です。
コミュニケーションがスムーズで、「この人になら任せられる」と心から思える業者を見つけることが、満足のいくコート作りの鍵となります。
完成までの工事期間はどのくらい?
テニスコートを家に作ると決めてから、実際にプレーできるようになるまで、一体どれくらいの時間がかかるのでしょうか。
工事期間は、計画を立てる上で重要な要素の一つです。
ここでは、一般的な工事の流れと、各工程にかかる期間の目安について解説します。
ただし、天候や土地の状態、業者のスケジュールによって変動があることをご理解ください。
計画から着工までの期間
まず、実際の工事が始まる前に、いくつかの準備段階があります。
- 業者選定・打ち合わせ:業者を探し、相談し、見積もりを取って契約するまでの期間です。じっくり比較検討する場合、1ヶ月~2ヶ月程度かかることもあります。
- 設計・測量:契約後、正式な設計図を作成し、土地の測量を行います。約2週間~1ヶ月程度です。
- 各種申請:建築確認申請など、法的な手続きが必要な場合があります。これにも数週間から1ヶ月以上かかることがあります。
これらの準備期間を合わせると、相談を開始してから着工するまでに、2ヶ月から4ヶ月程度見ておくと良いでしょう。
着工から完成までの期間
いよいよ工事が始まってからの期間は、選択するサーフェスの種類や天候に大きく左右されます。
以下は、一般的なテニスコート1面の工事期間の目安です。
1. 造成・路盤工事(約2週間~1ヶ月)
まず、コートを作る場所の地面を重機で掘削し、平らに整地します。
その後、砕石などを敷き詰めて、重機で締め固める「転圧」という作業を繰り返して、強固な基礎(路盤)を作ります。
この工程は、コートの平坦性を左右する非常に重要な部分です。
雨が降ると作業ができないため、天候によっては期間が延びることがあります。
2. 舗装・サーフェス工事(約1週間~2週間)
路盤の上に、各サーフェスの層を作っていきます。
ハードコートであればアスファルト舗装、クレーコートであれば土の敷き詰め、砂入り人工芝であれば透水性のアスファルト舗装などが行われます。
アスファルトは固まるまでの養生期間が必要です。
3. 仕上げ・付帯工事(約1週間~2週間)
最後の仕上げ工程です。
ハードコートの場合は表面のコーティングとライン引き、砂入り人工芝の場合は人工芝の敷設と砂の充填、クレーコートの場合は表面の整地とラインテープの設置が行われます。
同時に、ネットポストの設置や、フェンス、照明などの付帯工事も進められます。
これらの工程を合計すると、着工からコートが完成するまでの期間は、天候に恵まれれば、おおよそ1ヶ月半から3ヶ月程度が目安となります。
つまり、最初の相談から考えると、全体で半年程度の期間を見ておくと、余裕を持った計画が立てられるでしょう。
自宅のテニスコートにかかる維持費
テニスコートを家に作るという夢が実現した後、忘れてはならないのが維持管理にかかる費用、すなわち維持費です。
コートの美しい状態と快適なプレー環境を長く保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
この維持費は、選択したサーフェスの種類によって大きく異なります。
サーフェスごとの年間維持費の目安
日常的な清掃などを自分で行うことを前提とした、年間の維持費の目安をサーフェスごとに見ていきましょう。
| サーフェス種類 | 主なメンテナンス内容 | 年間維持費の目安 |
|---|---|---|
| ハードコート | 定期的な高圧洗浄、5〜10年ごとの再塗装 | 10万円~30万円(再塗装の年) |
| クレーコート | 日々のブラッシング・散水、補充用の土・塩化カルシウム購入 | 10万円~20万円 |
| 砂入り人工芝 | 定期的なブラッシング、数年ごとの砂の補充・専門業者による清掃 | 5万円~20万円 |
ハードコートの維持費
ハードコートの日常的なメンテナンスは、落ち葉などをほうきで掃く程度で、ほとんど手間がかかりません。
しかし、数年経つと表面が摩耗したり、色褪せたりしてきます。
そのため、5年から10年に一度、専門業者による表面の再塗装(オーバーレイ)が必要になります。
この再塗装には100万円から200万円程度の費用がかかるため、その費用を計画的に積み立てておく必要があります。
年間に換算すると、10万円から30万円程度の維持費がかかると考えておくと良いでしょう。
クレーコートの維持費
クレーコートは、日々のメンテナンスが最も重要です。
プレー後のブラッシングや、コートの乾燥を防ぐための散水が欠かせません。
また、風で飛んだり雨で流れたりして減少する表面の土を定期的に補充する必要があります。
さらに、冬場の凍結防止や夏場の乾燥防止のために、塩化カルシウムを散布することもあります。
これらの補充用の土や塩化カルシウムの購入費用として、年間で10万円から20万円程度がかかります。
また、専用のブラシやローラーなどの道具の購入・買い替え費用も必要です。
砂入り人工芝コートの維持費
砂入り人工芝は、維持費の面で最もバランスが取れていると言えます。
日常的には使用後のブラッシング程度で良好な状態を保てます。
しかし、長期間使用していると、プレーによって砂がコート外に持ち出されて減少していきます。
そのため、2〜3年に一度、専門業者に依頼して砂を補充する必要があります。
この費用が1回あたり10万円から30万円程度です。
また、砂が固まったり、コケが生えたりした場合には、専用の機械によるクリーニング(リフレッシュ工事)が必要になることもあります。
これらの費用を年間に均すと、5万円から20万円程度が維持費の目安となります。
これらの費用に加えて、ネットやセンターベルトなどの消耗品の交換費用も数年に一度発生します。
初期の建設費用だけでなく、これらのランニングコストも十分に考慮して、サーフェスを選ぶことが重要です。
気になる固定資産税の扱いについて
テニスコートを家に作ると、それは個人の資産となります。
土地や家屋に固定資産税がかかるのと同じように、テニスコートにも固定資産税が課税される可能性があることをご存知でしょうか。
これは見落としがちなポイントですが、長期的なコストに関わる重要な問題ですので、しっかりと理解しておく必要があります。
テニスコートは「構築物」として課税対象に
地方税法上、テニスコートは土地や家屋とは別の「償却資産」の中の「構築物」に分類されます。
そして、事業用ではなく個人が所有するテニスコートは、固定資産税の課税対象となるのが一般的です。
具体的には、アスファルト舗装されたコートや、コンクリートで基礎が作られたコート、フェンスや夜間照明設備などが課税の対象となります。
税務署(または市町村の税務課)は、航空写真や現地調査などによって、新たに設置された構築物を把握し、評価額を算定します。
固定資産税はいくら増えるのか
では、実際に固定資産税は年間でどれくらい増えるのでしょうか。
固定資産税の額は、以下の計算式で算出されます。
固定資産税額 = 課税標準額 × 税率(標準は1.4%)
「課税標準額」は、テニスコートの評価額のことです。
この評価額は、コートの再建築費(同じものをもう一度作るのにかかる費用)を基準に、経年劣化による価値の減少(減価償却)を考慮して算出されます。
例えば、総工費800万円のハードコートを新設した場合を考えてみましょう。
初年度の評価額が仮にその6割程度の480万円だとすると、年間の固定資産税額は以下のようになります。
480万円 × 1.4% = 67,200円
この金額が、毎年かかる税金として上乗せされることになります。
この評価額は年々減少していきますが、ゼロになることはありません。
正確な税額は、お住まいの市町村の固定資産税課に問い合わせるのが最も確実です。
計画段階で、テニスコートを設置した場合の固定資産税がどの程度になるか、概算を確認しておくと、より安心して計画を進めることができます。
テニスコートの所有は、プレーを楽しむという喜びだけでなく、納税の義務も伴うということを覚えておきましょう。
理想のテニスコートを家に作る計画の進め方
これまで、テニスコートを家に作るための費用、広さ、種類、そして維持管理に関する様々な情報を見てきました。
多くの情報を前に、どこから手をつければ良いかと感じているかもしれません。
最後に、夢を現実にするための計画の進め方を、ステップごとに整理してご紹介します。
これが、理想のテニスコートを家に作るためのロードマップとなります。
ステップ1:構想と情報収集
まずは、どのようなテニスコートが欲しいのか、家族と話し合いながらイメージを具体化させましょう。
誰が主に使うのか、どのくらいの頻度で使うのか、どのようなプレースタイルかなどを考え、最適なサーフェスを検討します。
同時に、この記事で解説したような情報を参考に、必要な土地の広さや大まかな予算感を把握します。
インターネットで施工業者のウェブサイトを見たり、資料請求をしたりして、情報収集を進める段階です。
ステップ2:土地の確認と予算計画
自宅の庭など、建設予定地の正確な寸法を測量し、希望する広さのコートが設置可能かを確認します。
土地に高低差がある場合や、地盤が弱い場合は、追加の造成費用がかかることも念頭に置きましょう。
そして、自己資金やローンの利用なども含め、コート本体の工事費、付帯工事費、そして将来の維持費や固定資産税まで含めた、総額での詳細な予算計画を立てます。
ステップ3:施工業者の選定と現地調査
情報収集した中から、実績が豊富で信頼できそうな施工業者を2〜3社に絞り込み、問い合わせをします。
実際に現地に来てもらい、土地の状況を確認してもらった上で、具体的な提案と詳細な見積もりを依頼しましょう。
この段階で、各社の担当者の対応や専門知識、提案力などをしっかりと見極めることが重要です。
ステップ4:契約と着工
見積もり内容と提案を十分に比較検討し、最も信頼できる一社と契約を結びます。
契約書の内容は細部まで確認し、工事の範囲や期間、支払い条件、保証内容など、不明な点がないようにしてください。
契約後は、設計の最終確認や必要な申請手続きを経て、いよいよ工事が始まります。
工事期間中は、定期的に現場を訪れ、進捗状況を確認すると良いでしょう。
ステップ5:完成と維持管理
工事が完了したら、業者立ち会いのもとで最終的なチェックを行い、引き渡しとなります。
夢にまで見た自分だけのテニスコートの完成です。
しかし、これで終わりではありません。
コートを最高の状態で長く使い続けるために、ここからが維持管理のスタートです。
業者から教わったメンテナンス方法を実践し、定期的な点検を怠らないようにしましょう。
このステップを着実に踏んでいくことで、テニスコートを家に作るという大きなプロジェクトを、きっと成功させることができるはずです。
本日のまとめ
- テニスコートを家に作るには最低でも約106坪の土地が必要
- コートの種類にはハード、クレー、砂入り人工芝などがある
- 砂入り人工芝コートは天候に強くメンテナンスが楽で人気
- ハードコートの建設費用は500万円から800万円が相場
- 砂入り人工芝コートの費用は600万円から1,000万円が目安
- フェンスの設置には別途150万円から300万円程度かかる
- 夜間照明を設置する場合はさらに300万円以上が必要
- テニスコート建設の完全なDIYは非現実的
- 業者選びは複数の専門業者から相見積もりを取ることが重要
- 工事期間は計画から完成まで半年程度を見ておくと安心
- 完成後もサーフェスに応じた維持費が年間数万円から数十万円かかる
- テニスコートは構築物として固定資産税の課税対象になる
- 固定資産税は年間数万円から十数万円増加する可能性がある
- 信頼できる業者選びがプロジェクト成功の鍵を握る
- 理想のテニスコートを家に作るには計画的な準備が不可欠

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参考サイト
自宅にテニスコートを作る!費用はいくら?
オムニビルダー、自分でテニスコートを作る
自宅の庭にDIYでテニスコートを作るまでの経過を記録しておきます。
テニスコートを造っちゃいました! – テニスブログ|テニス365
テニスコートを作りたい#66 手作りコートでとうとう初テニスしました – YouTube


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